県が「副知事2人制」を再び導入する方針を固めた。6月に行われる定例会に条例の改正案を提案する考えを示した。
「副知事定数条例」の改正案は、副知事の定数を現在の「1人」から「2人」に増やすもの。
この改正案について県は、5日に開かれた県議会で、12日から始まる定例会に提案する考えを示した。
「副知事の数」をめぐっては、吉村知事が2009年の知事選で「2人制」の廃止を公約に掲げ、初当選後に定数を「1人」とする条例に改正している。
しかし最大会派の自民党は、部局間や中央省庁との連携が強化されるとして知事に何度も提案。
こうした中、吉村知事は度重なる災害や物価高への対応など、部局をまたいで調整する課題が増えていること。
さらに災害対応や衆院選・知事選などでの自民党との連携が深まっていることなども考慮し、「副知事2人制」を再び導入する方針を固めたと見られる。
関係者によると、2人目の新たな副知事は中央省庁から受け入れることが有力視されていて、今後調整が進むとみられている。