子供向けの国際交流イベントをめぐり、全国で返金トラブルが相次いでいる問題で、イベントを企画した仙台市内の旅行会社側は、宮城県が設定した聞き取りの機会「聴聞」に姿を現さず、県は速やかに、旅行業の登録取り消し処分の最終決定をする方針を示しました。


仙台市青葉区にある「ハローワールド」などが企画・運営する国際交流イベント、イングリッシュキャンプをめぐっては、中止になったにもかかわらず、参加費用が返金されないケースが、少なくとも216件、600万円分確認されています。

県は、5日午前10時から「聴聞」という事業者側の弁明を聞く場を設けましたが、会社の代表は姿を見せず、陳述書や証拠書類などの提出もなかったということです。

この問題を巡っては、県が5月27日、旅行業法に基づき、ハローワールドの事務所に立ち入り調査に向かいましたが、事務所に誰も姿を現さず、調査は“空振り”に終わっていました。

県は聴聞についても権利を放棄したとみなし、手続きを終結。早ければあすにも、登録取り消しの処分を決めるとしています。

仙台放送
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