6月4日から1週間は、語呂合わせで「6・4=むし」、虫歯にちなんで「歯と口の健康週間」となる。皆さんは、口の健康を保てているだろうか?文科省の調査によると、福島県は全国に比べ虫歯の子どもが多いという結果もある。基本的な歯磨きの方法を歯科医師が伝授してくれた。
はみがき体操で虫歯ゼロ!?
福島県西郷村の羽太小学校では、6月4日から始まった「歯と口の健康週間」にちなみ、給食には「いかメンチ」「さつまいもチップス」などしっかり噛める特別メニューが登場した。

文部科学省の調査では、福島県内で虫歯があるという子どもは、幼稚園から高校までのすべてで全国平均を上回っているという。しかし、この学校の5・6年生は虫歯がゼロだそう。

その秘訣は…「はみがき体操」にあると考えられる。歯みがきのポイントを教えてくれる軽快な曲にのって歯磨きをする。児童は「奥の歯まで鏡でしっかり見ながら磨いています」と話す。

養護教諭の君島美咲さんは「毎日の歯磨きでは、発達段階に応じた指導を継続して続けていることが虫歯の少ない学校に繋がっているのかなと思います」と話した。
歯科医が伝授 磨き方の基本
大人でも忘れがちな歯の磨き方の基本を、福島市の佐久間デンタルクリニック・佐久間隆章さんに教えてもらった。
◆歯ブラシの角度は歯に対して45度くらい
◆毛先が入るので、ゆっくり歯の1本分から2本分くらいを動かすくらいで磨く

<ポイント&注意点>
・力を入れすぎず細かく磨くために、歯ブラシは握るのではなく鉛筆のように持つ
・「利き手と同じ側」は歯ブラシを動かしにくいので意識して磨く
・下の奥歯の内側や上の奥歯のさらに奥側も注意が必要

さらに子どもの歯磨きで注意すべきポイントについて佐久間さんは「子どもの歯は溝がとっても深い。なので、噛む面も割と磨き残しが多いのでしっかり磨く」とアドバイスする。
食後3分で菌発生 忘れず歯磨き
食後は3分ほどで口の中に菌が発生しやすくなるそうで、速やかな歯磨きはもちろん、規則正しい食生活も歯の健康を守ることにつながるという。
佐久間さんは「食事をして口の中が酸性になったものが中性になってくる時間がある。そういう時間を大切にとらない、間食をいれちゃうと口の中がすっと酸性のまま。そうなると虫歯になりやすい。なるべく食べる時間を決めることと、食べた後に歯磨きをしてあげるのが大切」と話した。

虫歯や歯周病などで治療を受けている人は、全国に1900万人もいると言われている。一方で、約4割の人が「過去1年間で歯科検診を受診していない」とのこと。(日本生活習慣病予防協会HPより)
佐久間デンタルクリニックによると、歯周病の進行は慢性的に進んでいくものなので、最低でも1年に1回は歯科医院などで口の中の状態をチェックしてほしいという。
(福島テレビ)