岩手県一関市で5月31日に行われたTGCteen一関のイベントでは、10代に人気のモデルのファッションショーなどが行われましたが、地元の子どもたちも華やかなランウエーを歩きました。

TGCteenは国内最大級のファッションの祭典「東京ガールズコレクション」の10代向けのイベントで一関市では3年連続の開催となりました。

今年のテーマは波紋を意味する「リップル」には、自然や伝統文化など一関市の様々な魅力を若者たちが生み出す熱気によって、波紋のように日本中に連鎖させるという思いが込められています。

当日は夢の舞台に立つ地元の子どもたちの姿がありました。オーディションで選ばれた岩手県のキッズモデルによるステージです。

きょうだいで参加した一関市の太齊るあさん(12)と弟の悠人くん(6)は、母の実家が岩手でモデルの寺島季咲さんと手をつなぎながらランウエーを歩きます。
るあさんきょうだいは、この日を待ちわびていました。

5月に一関市で行われたキッズモデルの最終オーディションでは、参加者は1人ずつポーズを決めてから歌やダンスなど特技を披露しました。

最年長12歳のるあさんは一関市の伝統芸能「鶏舞」を披露し審査員の心を掴みます。
一方、弟の悠人くんは特撮ヒーローの変身シーンを再現し、きょうだいそろって合格。

太齊るあさん
「絶対受かるぞっていう思いで挑戦しました。きょうだい2人でモデルさんみたいに歩きたかったからです」

弟の悠人くん
「格好よくうまくできた」

2人は本番まで仲良くランウエーの練習を重ねてきました。
特に姉のるあさんは人前に出ることが少し苦手でしたが、5月の運動会でも鶏舞のリーダーに挑戦し注目されながら演技をする経験を積んできました。

そして迎えた当日。
ヘアメイクをしてもらいいつもとちょっと違う姿にわくわくする2人。おそろいで目元にチョウの飾りをつけました。

本番10分前には衣装に着替えてステージの袖へ。一緒に歩くモデルの寺島さんとポーズを入念に確認していました。
ステージから聞こえる大きな歓声に緊張が高まります。

弟の悠人くん
「ドキドキします」

姉のるあさん
「めっちゃ緊張します。結構マックス。かっこよく歩きたい」

いよいよ本番です。
笑顔もポージングもばっちり決まり、しっかりとモデルの役目を果たしました。

ステージで話を振られたるあさんは「緊張したけれど弟とモデルさんと一緒に歩けて楽しかった」と答えていました。

本番を終えた3人はほっとした表情を浮かべていました。

弟の悠人くん
「めっちゃうれしい気持ちでした。みんなでポーズとかできた」

モデル 寺島季咲さん
「あれだけ大勢の前に立ってニコニコポーズとか決められたから、これから何があっても強くなるんじゃないかなと思う。できるできる。絶対夢叶えてほしいなと思います」

るあさんはランウエーを経験し「人前に出る」ことに自信がついたようで充実した表情を見せていました。

姉のるあさん
「前は(人前が)苦手だったけど今回で好きになれました。季咲ちゃんと一緒に歩けたからだと思います。TGCを見られることや出ることが最高」

華やかな舞台が多くの若者を魅了した「TGCteen」。
次の世代をになう子どもたちにとってもかけがえのない経験が成長につながった一日となりました。

(岩手めんこいテレビ)

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