山形大学附属中学は、不正アクセスを受け、生徒など2000人以上の個人情報が流出したおそれがあると発表した。山形大学ではこれまでに被害などの報告はないとしている。
(山形大学・玉手英利学長)
「生徒・卒業生・保護者をはじめとする関係のみなさまに対して多大な迷惑・心配をおかけすることになり深くお詫び申し上げる」
山形大学によると、5月26日の夕方、附属中学校の教員が業務のためパソコンを使用していたところ、ブザー音とともにウイルス感染の警告表示が出た。
1人で作業をしていた教員は、表示された電話番号に電話し、指示された遠隔操作ソフトをインストール。
その後、相手から金銭を要求されたため、サポート詐欺であるとわかりネットワークを遮断した。その間約20分。
不正アクセスにより被害を受けたパソコンと、職員室内のネットワーク上で保管していた情報が流出したり、書き換えられたりしたおそれがあるという。
流出したおそれがあるのは2007年以降に入学した生徒約1800人の氏名・住所、さらに教職員や他校の部活動関係者などあわせて約2300人分の個人情報。
これまでに、情報が悪用されたなどの被害は確認されていないという。
山形大学では4月にも鶴岡キャンパスで同様の事案が発生し、附属校も含めて注意喚起したばかりだった。