6月3日に亡くなった、読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さん。野球界の偉大なスターの訃報に、福島県内でも悲しみの声が広がっている。
■死を悼む声
訃報を聞いた福島県民からは「子どもの時から野球となると長嶋監督が一番テレビで見る機会が多かったので、今回亡くなったのはショックを隠せないというのが正直なところ」「ひとつの世代が終わったのかな、黄金時代が終わったのかなと、寂しく感じた」との声が聞かれた。
■大スターでありながら気さくな人
長嶋茂雄さんを惜しむ声は福島県相馬市からも聞かれた。「本当に長嶋さん。あんな人出てこないよな、すごい人だ」と語るのは、長嶋さんが監督時代にドラフト4位で巨人に入団した鈴木尚広さんの父・静雄さん。
大スターでありながら、誰よりも気さくに話しかけてくれた存在だったという。「気さくな人という印象。人に対して偉ぶらないで、気を使わせないような細やかな配慮があった」と振り返った。
■長嶋さんと福島県
福島県民からも絶大な人気のあった長嶋さんは、度々福島を訪れていた。長嶋さんが現役を引退した1974年、郡山市の開成山球場でジャイアンツとメジャーリーグのニューヨーク・メッツの国際試合が行われた。当時、球場を訪れたファンは長嶋さんの姿に熱狂していた。
当時、試合を観戦していたという郡山市議会議員の大城宏之さんは「訃報は非常に衝撃的で残念。僕らの少年時代に憧れたプロ野球の選手でしたから。その年に長嶋選手が引退されました。ですから試合に出ていたか記憶に乏しいが、チームの一員として光り輝いていたように思います」と思い出を語った。
また、1982年には福島市を訪れ講演を行った長嶋さん。長嶋さんの話を聞こうと客席はほぼ満席になっていた。
福島県民にとっても憧れの存在だった長嶋茂雄さん。ご冥福をお祈りします。