戦後80年の2025年、特攻の史実について学ぶ講演会が鹿児島市で開かれました。

鹿児島市の護国神社で開かれた講演会は太平洋戦争や特攻の歴史を語り継ごうと、県神社庁が主催したものです。

講師は陸上自衛隊を定年退官後、2000年から知覧特攻平和会館の語り部を務める川床剛士さんです。

川床さんは特攻隊員の手紙を通して家族の絆について語りました。

知覧特攻平和会館・語り部 川床剛士さん
「『天皇陛下、万歳』と書いている人もいるが、それもあったと思うが17歳から20歳前後の若い多感な青年にとって、最後は本音でお母さんに対する感謝の心を伝えたかったのではないか」

そして、戦後80年の節目を機に改めて若くして特攻で命を落とした隊員に思いをはせる大切さを呼びかけました。

知覧特攻平和会館・語り部 川床剛士さん
「あすを生きようにも生きることができなかった時代があったことを思い、充実した素晴らしい人生を全うしてもらえたらと願います」

参加者
「一つの線として(戦争が)なぜ始まったのか、なぜ継続したのか、そしてどうのように終わったのか、当時の歴史観とともに考えて、今の時代にフィードバックしていく」
「安心して生活できていることのありがたさや感謝が、講演会に来たら毎回、心に強く思う」

鹿児島テレビ
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