木村知事が去年、県知事選挙に当選後、選挙事務所に届いたコチョウランを熊本市内の病院などに渡していた問題で、熊本地検は木村知事を「嫌疑不十分」で不起訴処分としました。不起訴の理由について熊本地検は「告発事実を認定するに足る証拠が得られなかった」としています。
木村知事が去年3月の県知事選に当選後、選挙事務所に届いたコチョウランを熊本市内の病院などに渡していた問題をめぐっては県内に住む49人が去年6月、公職選挙法違反の疑いで熊本県警に告発状を提出。
県警は去年11月、告発状を受理しました。
その後、捜査を行った熊本地検は5月30日付で、木村知事を不起訴処分としました。理由については、「捜査を尽くしたが、告発事実を認定するに足る証拠が得られなかった」とし、「嫌疑不十分」としています。
公選法では、政治家が選挙区内で金銭や物品を寄付する行為を禁止していますが、
木村知事は「預けていた」として「寄付には当たらない」との認識を示し、コチョウランを全て回収したとしています。
今回の不起訴を受けて木村知事は先ほどコメントを発表。
「わたくしの主張を理解していただき判断された結果であると受け止めています。
今後は、いささかも誤解を招くことのないよう心がけながらあらためて全力で
公務に取り組んで参ります」としています。