各地で熱戦が続く長崎県高総体。女子ソフトボールの決勝は、タイブレークにもつれる接戦となった。その他、水球、新体操、剣道など、月曜日までの選手たちの活躍を追った。
「ソフトボール女子」手に汗握る投手戦の末
ソフトボール女子決勝は、大会4連覇中の長崎商業と、29年ぶりの優勝を狙う向陽の顔合わせ。

試合は手に汗握る投手戦となった。
長崎商業のエースは隈部。

身長157cmと上背はないものの、緩急を使い分ける巧みな投球術で向陽打線に的を絞らせない。
向陽のマウンドを任されたのは、エースで4番と投打の要、柏木。

ピンチの場面でも笑顔で、仲間の守備にも助けられ、無失点投球を続けた。
両エースの見ごたえある投げ合いで、スコアボードには0が並び、試合は延長タイブレークに突入。
8回表のピンチをしっかり抑えた向陽は、その裏、ノーアウト満塁のチャンスで5番の山口が打席に立った。

センターオーバーの特大の当たりは、人生初のサヨナラ打。向陽が1対0で接戦を制し、県高総体29年ぶりの優勝を飾った。

サヨナラ打 向陽高校 山口 結叶 選手:高校最後の高総体なので、一番いい打球を打ててよかった。
8回無失点 向陽高校 柏木 仁美 投手:(インターハイでも)きょうみたいなピッチングをして、たくさん三振をとって、チームに貢献できるピッチングをしたい。
「水球」中盤まで点の取り合い
土曜日に行われた水球の決勝戦。中盤まで激しい点の取り合いが続き、決勝ゴールを決めたのは長崎工業の小浦だ。

長崎工業が長崎西の反撃を抑えて14対11で試合を制し、3連覇を果たした。

長崎工業 小浦 諒太郎 主将:ひやひやする場面もあったが、みんなで声を出して落ち着いて戦うことができたので、いい結果が出せた。
「新体操」わずか0.45点差で優勝
新体操の団体では、活水と長崎女子の2校が女王の座をかけて争った。1チーム5人でフープとボールを巧みに使い、約2分半の演技に挑んだ。

長崎女子が活水をわずか0.45点上回り、優勝を勝ち取った。
長崎女子 奥野 杏 選手:とてもうれしかった。たった2分半だけど、数えきれないくらいの先生方とメンバーに支えられてここまで来られたので、ありがとうと言いたい。
「剣道男子」大将戦で大逆転!
剣道男子の団体戦決勝も接戦となった。春の全国選抜大会で日本一になった島原と、長崎南山の対戦だ。

南山リードで迎えた大将戦、島原の主将・相原主将(3年)が序盤にメンを決めて同点とし、その勢いのまま2本目も奪い、島原が逆転で優勝を決めた。

島原高校 相原 右京 主将:打った瞬間歓声が聞こえたときはほっとした。インターハイは長崎の代表として必ず優勝する。
大会新記録に連覇更新…その他の競技
その他の競技は連覇を更新したり、大会新記録が更新されたりと、快挙が続いている。

男子テニス団体戦を制したのは海星。26回連続44回目の優勝を果たした。

卓球の団体戦決勝では、鎮西学院がアベック優勝。男子は6大会連続、女子は5大会連続だ。

相撲の団体戦を制したのは長崎鶴洋。優勝は42年ぶりの快挙となった。

個人競技では、陸上女子100m決勝で長崎日大2年の吉永優衣選手が11秒84を記録し、大会新記録を更新した。

ウエイトリフティング男子67kg級では、3月の全国選抜大会で日本一に輝いた諫早農業3年の田中慧斗選手が県高校新記録を更新し、優勝した。
3日は男女バレーボールの決勝などが予定されている。
(テレビ長崎)