盗まれた仏像が5月、13年ぶりに韓国側から返還されたことを受け、対馬市の寺の住職が県庁を訪ね、返還に向けた協力に対し、感謝の意を伝えました。
県庁を訪れたのは対馬市観音寺の住職 田中節竜さんなど2人で、5月28日、前川謙介教育長に仏像の返還を報告し、感謝を伝えました。
田中節竜 住職
「ご尽力いただきまして、誠にありがとうございました」「従来あるべき場所にようやく落ち着いて、檀家ともども本当に安堵しているところ」
県の有形文化財「観世音菩薩坐像」は2012年に対馬市の観音寺から盗まれた後、韓国に渡り5月12日、約13年ぶりに寺に戻されました。
現在は対馬博物館で特別公開されています。
「朝鮮半島から伝わってきた渡来物。特色ある仏さんとして、これからもそういう存在であってほしい」
前川教育長は、「地元に帰ってきてよかった」と寺の労をねぎらっていました。