全国大会出場を目指している内子高校のライフル射撃部
正確に弾を命中させ、得点を競うライフル射撃。
２０１４年に創部され、現在、全国大会出場を目指している愛媛県立内子高校ライフル射撃部だ。
体育の授業で使われる武道場が練習場所
普段、体育の授業などで使われている武道場が、ライフル射撃部の練習場所。毎回テキパキと、的などの機材のセッティングから行う。
安川東吾キャプテン：
「（セッティングがはやいのは）部員のコミュニケーションであったり、チームワークがしっかりできていて、とにかく機材を痛めないように慎重に運んで、練習時間も少ないので迅速に置くことに気を付けています。」
ライフル射撃部がある高校は愛媛では伊予農業と内子の２校
愛媛県内にライフル射撃部がある高校は、伊予農業と内子のわずか２校。
２０１７年のえひめ国体で内子町がライフル射撃の会場になったことをきっかけに、創部された。
１年生１０人を迎え、これまでで最も多い２１人の部員たちが練習に励んでいる。
監督は今年のチームを「歴代最強」と評価
指導する小北監督は今年のチームを「歴代最強」と評価している。
内子高校ライフル射撃部・小北良弘監督：
「最初に（満点６５４点）６００点に達したのが早かったり、いろんな面においてライフル射撃部の歴史を塗り替えてきてくれているんです。」
歴史を塗り替えたビームライフルに打ち込む３人の選手たち
その歴史を塗り替えたチームの中心にいるのが、ビームライフルという種目に打ち込む３人の選手たち。
井上一輝選手（２年）：
「自己ベストは６２８．８です。」
大岡ゆめ選手（３年）：
「自己ベストは６２６．６です。」
﨑野美羽選手（３年）：
「公式が６２６．８点、非公式が６２８．１です。」
ビームライフルは光線銃を使って、１０ｍ先の的に向かって撃つ競技。６０発の合計点で競い合う。
制限時間４５分のところ、３人とも大台の６００点の壁を早々にクリアし、全国トップレベルといわれている６３０点に迫る記録を打ち出した。
小北監督：
「これはすごい世界です。１００回同じことをやるために、１００回妥協せずにやる勇気が必要です。」
厳しい勝負の世界で結果を残すため
妥協を許さない、厳しい勝負の世界で結果を残すために、選手たちはひたむきに練習してきた。
２０２４年１２月には、オリンピックに２度出場している小西ゆかりさんを招いて、県内で合宿を行い、直々に指導を受けた。
小北監督：
「あらゆるものをプラス思考に持っていく精神力の強さを感じてほしかったんです。」
様々な経験を糧に、強さを身につけてきた内子ライフル射撃部。
みんなにとってこの場所は？
久保絢香選手（１年）：
「＃新しい自分に会える場所」
西村颯選手（３年）：
「＃精神的に鍛えられる場所」
斎藤光基選手（２年）：
「＃第二の家」
佐伯春香選手（１年）：
「＃小さな成長を最大限喜べる場所」
竹内涼真選手（２年）：
「＃自分を成長させてくれるところ」
竹本有沙選手（３年）：
「＃安心できて大好きな友達と一緒に切磋琢磨しあえる場所」
部員が増え、和気あいあいと和やかに。的に向かえば、１人１人妥協を許さない強い心で。
練習にも一段と熱が入る
県高校総体に向け練習にも一段と熱が入る。
大岡ゆめ選手（自己ベスト６２６．６）：
「県総体で個人、団体で優勝」
﨑野美羽選手（３年）（自己ベスト非公式で６２８．１点）：
「やっぱり６３０を超えること。女子の団体で全国大会に行けたらいいなと思っています。」
向井政棟さん（３年）（全国選抜大会出場）：
「全国優勝を目指します！」
久保紀美徳選手（３年）（まずは四国で上位入賞）：
「チャンスがあれば、国スポの選手に選ばれるように頑張ります。」
井上一輝選手（２年）（自己ベスト６２８．８点）：
「３年生は心強くて尊敬できる先輩なので、だからこそ勝ちたいみたいな思いもあります。」
支え合い、高め合える仲間とともに。
全国の舞台で輝く日に照準を合わせ、内子ライフル射撃部は青春満喫中だ。
内子高校ライフル射撃部の青春とは「挑戦と成長！」
