「楽しさ度ランキングNo.1ホテル」を掲げる東京ドームホテルは、開業25周年を記念し、推し活メディアを運営する株式会社Oshicocoとの初コラボレーション企画として2025年6月1日(日)より「夢の推し活ルーム」の宿泊をスタートする(予約受付中)。
推し活の聖地である東京ドームに一番近いホテルである東京ドームホテルが、推し活層をターゲットにSNS総フォロワー数11万人の推し活応援メディア・オンラインストアを運営する企業とタッグを組み、唯一無二の空間体験を叶えるまでの背景に迫る。
「東京ドームは推し活層の“聖地”」。より“楽しさ度”がアップする空間体験を目指した出会い
東京ドームホテルでは、これまでも推し活プランを提供していたものの、東京ドームでのライブ日以外の利用が比較的少ないことが課題でした。そんな中、推し活層の気持ちに寄り添ったお部屋の実現のために、株式会社Oshicocoに出会いアプローチ、コラボレーションが決まった背景とは――? 今回お話を聞いたのは、東京ドームホテル広報担当の渡辺友紀さんと、株式会社Oshicocoの本企画統括担当の西村咲希さん。
渡辺:東京ドームホテルが推し活ルーム宿泊プランの販売をスタートしたのは、コロナ禍の2021年の7月頃。行動制限があった中でコンサートやライブなどのリアルな推し活が楽しめない状況の中、ホテルとして安全安心な場所を提供しながら、推し活の聖地である東京ドームに隣接した当ホテルならではの親和性を生かしたサービスを提供できないかという想いから始めました。
当初は、お部屋に推し活に役立つアイテムを揃えたり、推し色ドリンクを提供したりするなど、さまざまな企画を考えてプラン化しました。まだまだそういった企画を行っているホテルが少なかったこともあり、メディアでも多く取り上げていただいたり、SNSでもたくさん拡散いただいたりして、多くの方にご利用いただきました。
今年東京ドームホテルは開業25周年を迎えることもあり、推し活ルームのブラッシュアップを図っていたのですが、なかなか社内ではアイデアの限界もあって。上司と情報収集していた際に、推し活の楽しさを世の中に発信しているプロフェッショナル団体としてOshicocoさんの存在を見つけました。ちょうど「推し活グッズ EXPO」という展示会にも出展されることを知って、Oshicocoさんを目がけて展示会に行き、ご挨拶させていただいて実際にお話をしたのが今回のご縁の始まりです。
推し活層の方々のリアルな楽しみ方や、気持ちを知り尽くしたメディアならではの知見をお借りできれば、もっと“楽しさ度”がアップする推し活ルームを作ることができるのでは、という想いがありました。
西村:実はOshicocoとしても、会社が大きくなったら東京ドームホテルさんと何かやりたいということを目標にしていたんです。東京ドームは私たちにとって、他のコンサート会場にはない誇らしさや、選ばれた者だけが立てる喜びなど、いろいろな想いが詰まっている場所。推し活の聖地なんです。
その聖地の目の前にあるホテルというのは推し活層にとっての憧れの場所ですし、そこで皆さんに喜んでいただけるような空間をつくるということは、推し活を応援する会社としてこの上ない素敵なお仕事だなと感じました。ですので、お声がけいただいた時はもう、「ぜひご一緒させていただきたい!」という想いでした。
昨今の推し活では、友だちと推しのグッズをたくさん持ち寄ってかわいい空間に集まり、写真を撮ってお祝いする「本人不在の生誕祭」というのがすごく人気です。グッズを置いて「祭壇」をつくったり、風船を置いたり、オリジナルケーキを持ってきてお写真を撮ったりして楽しまれています。他にも、推しの写真をたくさん持ってきてホカンスを楽しむ方もコロナ禍ごろから増えました。
ライブなどのリアルイベントが復活したコロナ禍以降は、遠征時にホテルの中で持ってきたグッズの写真を撮ったり、参戦服を着て撮ったりと、推し活にとってホテルでの過ごし方というのは欠かせない楽しみ方の一つになっているんです。
Oshicocoが最も大切にした「推し活空間」ならではの要素とは?
鏡越しの写真が映える家具選びにも一つ一つこだわっている
西村:推し活がこれほど広まったのも、SNSの存在が大きいと思います。かわいい写真を撮ることに力を注いでいる方が多いので、今回のコラボ企画でも、誰でもかわいい推し活写真を撮りやすい空間づくりにこだわりました。
こだわったポイントは大きく2つあります。1つ目は、より写真を映えさせるための家具選びや、昼でも夜でもキレイに撮れるような照明の明るさ。2つ目は、推し活層が好きなテイストを追求したデザイン。東京ドームという場所柄、国内外問わずさまざまな方が利用されると思うので、ガーリーになりすぎない“おしゃれでかわいいイメージ”を試行錯誤しました。
「推し活をするなら、こんな部屋に泊まりたい!」という理想を叶えるため、私たちのSNSフォロワー約8,000人の方々にアンケートへご協力いただきました。その中でも新しい発見があって。例えば2アイテムから選んでいただく時、私たちが思っていたのと違うほうが選ばれたり、想像していたよりもガーリー過ぎないものが選ばれるなど、皆さん細かな部分へのこだわりを持たれている印象でした。
お客様自身でオリジナリティある楽しみができる空間づくりを
渡辺:今回の推し活ルームにおいては、お部屋自体をお好みでアレンジいただけるという初めての試みを行っています。例えば、お客様が持ってきたものを飾って撮影できるようにフレームのみの額縁を取り付けたり、フォトスポットを設置したりと、オリジナリティある推し活ルームを作れるように工夫を凝らしました。
今回、施工会社さんと3社共同で何度も打ち合わせを重ねながら企画を進めてきたのですが、Oshicocoさんからいろいろなアドバイスをいただきながら、施工会社さんがとても柔軟に対応してくださったので、ほとんどの要望を叶えることができたんです。例えば「ベッドボードをキルティングにしたい」というリクエストなども、デザインや全体的な費用感なども調整して提案してくださり、理想をかたちにしてくださいました。
しいていえば、リクエストをいただいたものの、お客様をお迎えするうえで日常のメンテナンス面で断念したのが毛足の長いラグ。とはいえ、皆の理想を叶えるため、アイデアを出し合い、こだわりの詰まった「夢の推し活ルーム」を完成させていきました。
西村さんたちからのアイデアで、企画会議風景の動画をOshicocoさんのSNSアカウントから発信していただいたのですが、それぞれの担当から10人くらいの人が集まってアイデアを出し合っている様子を客観的に見て、日に日に「夢の推し活ルーム」の実現に向かっていることを実感し、嬉しくなりました。
今回のコラボを通じて得られた「魅力」の再発見
東京ドームをバックに写真が撮れる、こだわりのインテリアの配置
渡辺:企画を進める前にまずOshicocoさんにホテルのお部屋を見に来ていただいた時に、私たちにとっては日常である東京ドームが見える景色を、西村さんたちは「尊い」「誇らしい」と目を輝かせてくださっていたのがすごく印象に残っていて。推し活をしている方々にとっての、この場所、眺望の価値や喜びを感じられた瞬間でした。
西村:私たちOshicocoとしても、今回のコラボを通じて東京ドームホテルさんの魅力を再認識しました。
1つ目は、東京ドームで推しのライブが行われる際に、遠方から来る方は宿泊することが多いと思うのですが、日帰りできる方がわざわざホテルに泊まるには、利用するきっかけが必要。そうした中で、あの窓越しの東京ドームの光景は一度見たら忘れられないですし、泊まらないと得られない特別感というのをすごく実感しました。
2つ目は、平日でもインバウンドを中心に多くのお客様で賑わっていて、本当にたくさんの方に愛されているホテルということをあらためて知ることができました。今回のコラボルームは“推し活”がテーマではあるものの、さまざまな方に楽しんでいただけたら嬉しいです。
また、大きな学びもありました。やっぱりホテルという場所は常にお客様に安全・安心で美しい空間を提供するための努力が必要だったり、限られた空間の中で理想を実現させていくことが必要で。その中でも、私たちの要望をできるだけ取り入れながら、より良いかたちを叶えていくために、同じ方向を向いて一緒に頑張っていただける方々とご一緒できたことは、かけがえのない経験となりました。
私たちも推し活を応援するメディアとして、今回の経験を推し活を通じてご自身の人生をより豊かで楽しいものにしていただけるためのサポートへ生かしていきたいと思っています。
「もっと楽しい」を叶えるための挑戦をし続けたい
渡辺:私たちも今回Oshicocoさんとご一緒させていただいて、これまでの枠にとらわれず、「どうしたらできるのか」という考え方が社内でも広がったと思っています。
当社は、「楽しさ度ランキングNo.1ホテル」をビジョンに、これまでにもさまざまな企画を実施しながら走り続けてきました。25周年の企画委員会では、「“楽しい”をもっと-」というテーマを掲げ、“ただ楽しいだけでなく、これまでよりももっと楽しい企画を”ということを課題にしているのですが、今回の推し活ルームは本当に良い例になったと社内みんなが感じていると思います。
東京ドームシティでのイベントと絡めたコラボレーションをご提案いただくことも多々あるのですが、短期間でのイベントのためにお部屋をつくりこむことがなかなか難しく、見送ったことが実は何度かありました。今回の推し活ルームはお客様ご自身でクリエイトしていただけるつくりになっているので、自由に世界観を演出することができます。この事例を生かして、東京ドームシティとも連携して、今後さまざまな角度から新しい挑戦ができると確信しています。
今後も現状におごることなく、当社らしい強みを生かしながら、どんどん新たな楽しいことに挑戦していきたいです。
推し活をトレンドではなく、ライフスタイルの一つに
西村:推し活層の方々は、日々自分たちでいろいろなものをつくり出したり、新しい文化を生み出していくという力があります。また、「かわいさ」の定義も時代に合わせて変化していく可能性があるので、時代や文化の変化に合わせながら、より皆さんが推し活を楽しめるようなアイデアを一緒に考えていくことが、私たち推し活メディア『Oshicoco』としてやるべきことだと思っています。
また、今後も推し活層向けのコンテンツやイベントが増えていくと思うので、よりその思い出を素敵なものとして残せる場をかたちにすべく、皆さんのご意見や私たちの知見をできる限り伝えていくことで、推し活を盛り上げていきたいです。
私たちの会社としては、推し活はトレンドではなく、ライフスタイルの一つだというふうに考えています。今後さらに推し活が文化として根付いていったときに、「ホテル×推し活」という好きなものを存分に楽しめる空間で、そこで過ごす時間と、自分自身も好きになれるというような活動を、今後も推進し続けていけたらいいなと考えています。
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ