28日の国会で、備蓄米をめぐり“コメ担当”の小泉農水大臣が、野党のトップ3人と直接対決した。また番組では、「1000円台」での販売を目指す企業を取材した。
立憲・野田代表「バナナのたたき売りではない」
立憲民主党・野田代表は、備蓄米5キロあたりの適正価格について迫った。

立憲・野田代表:
2000円と数字を明確にされた。バナナのたたき売りではないので、気合いは分かるんですけど、それが適正価格かどうかということだ。

小泉農水相:
人件費の高騰などを踏まえたら、2000円が生産者にとっての適正ではないと思う。古い備蓄米をおろしていく価格としては、私は適正だと思います。
続いて、国民民主党の玉木代表。

国民・玉木代表:
備蓄米、大人気ですね。これだけなくなってしまうと、元の100万トンの水準にいつ戻すのか?

小泉農水相:
売り渡した備蓄米と同数量をいずれ買い戻すことにしている。

国民・玉木代表:
今回その中小のスーパーに出すと言っておられる米も、あと一年経ったら実は餌米で出す予定だったんですよ。一年経ったら動物の餌になるようなものを、安く売りますったって、それ安く出ますよ。それは本当のニーズじゃないと思いますね。

小泉農水相:
しっかりと冷静に、消費者の皆さんも含めて、議論できる。そんな環境を作る上で、やはりまず今は下げていかなければいけない。
維新・前原代表のやりとりに笑み見せる一幕も
険しい表情で答弁する小泉大臣だったが、3人目の“野党党首”の質問には、違う表情を見せるひと幕も…。

日本維新の会・前原代表が「小泉大臣が出現してですね、なられて…」と話すと、場内からは「失言?」と戸惑う反応が。

前原代表が「出現。出現。失言じゃない。出現。失言はされていない」と慌てた様子で話すと、険しい表情から一転。

笑みを見せた小泉大臣。
30日には、2021年産の備蓄米について、新たに、中小のスーパーなどから、申請を受け付ける方針だ。その価格は…。

小泉農水相:
令和3年(2021年)産は、2000円よりもさらに安い。1800円程度になると思う。
“1000円台”の販売に挑戦する企業も
2021年産の備蓄米は、「1800円程度になる」との見通しを明かした。
そして、2022年産の備蓄米も、“1000円台”で販売しようとする動きが…。

ミスターマックス 広報 丸山佳祐さん:
少しでも安くお客様の手元に届けたい思いがあるので、税抜きで2000円を切るような価格で販売できるように今、目標として調整を進めている段階です。

2022年産の備蓄米、5000トンを申し込んだ、ディスカウントストアの「ミスターマックス」。

税抜きながらも、5キロ1000円台で、6月初旬から全57店舗での販売を目指すとしている。
20代男性は「お!へぇ~。6月初旬まで待とうか迷う」と話し、50代男性は「嬉しい。コスパがよければ。物価高なので」と喜びを見せていた。
早ければ来週にも「5キロ2000円台」の備蓄米が市場に出回る見込みだ。
(「イット!」5月28日放送より)