米高騰の中、JA佐賀は集荷する米の最低保証額の増額を発表。価格や販売量の安定化が狙いで、去年より約4000円の増額。しかし「他の業者はもっと高い。驚くほどの金額ではない」と不満を口にする農家もいる。

田植え本格化を前にJAが動いた

農林水産省が5月26日に発表した統計によると、全国のスーパーでの最新のコメの小売価格の平均は5キロ当たり4285円と高止まりが続いている。

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コメはまもなく田植えが本格化する。そうした中、JA佐賀は今シーズンのコメを集荷する際に、農家に前払いする概算金の最低保証額を発表した。

具体的には、「さがびより」が60キロ当たり2万3000円。「夢しずく」は2万2500円。「ヒヨクモチ」は2万4000円。去年(2024年)の概算金の初期の価格と比べて約4000円高くなっている。

安定供給へ約4000円の増額

農家の手取りを増やし、安定してコメを供給するため、集荷量を増やすことが最低保証額を増額する狙いだ。

今回の増額について農家からは「(前払いの)価格が高くなると張り合いが出てくる」「一生懸命頑張った分、いくらかでもお金になるならそれが一番嬉しい」と評価する声がきかれた。

「他はもっと高い」農家から不満も

一方、「他の業者はもっと高い。驚くほどの金額ではない」と不満を口にする農家もいる。

佐賀市の農家:
よその業者には、もっと3万円とか3万5千円でも買うと言っているところもいっぱいあるんですよ。業者はそんな感じなんですよ。だからJAで例えば2万円と言われても、それほど驚く金額ではないし、それでもちょっと不満ですよね

コメ最低保証額の増額を前向きに評価する声もあれば、不十分だという不満の声も…。
JAグループ佐賀は「末端価格や販売量の安定化につなげ、消費者に安心してコメを買ってもらいたい」としている。

(サガテレビ)

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