動物園にできた長蛇の列。
お目当ては、お別れまであと1カ月と迫ったあの人気者だった。
スタッフ：
パンダの最後尾「240分待ち」です。
4時間待ってでも見たいのはパンダだった。
6月28日にパンダ4頭が中国に返還
和歌山・白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されているパンダ4頭は6月28日、中国に返還される。
26日から検疫期間に入り、屋内でのガラス越しの公開となった。
来場者は「（パンダの）つむじが見えました」、「生きてる姿が見られればいいので大満足」などと話していた。
屋外でパンダが見られる“最後の日”は来場者殺到
25日、開園前にもかかわらず、入場ゲートの前に長い行列ができていたのは、和歌山県にあるアドベンチャーワールド。
皆さんのお目当ては…。
来場者：
最初で最後の“生パンダ”。すごく楽しみです。
午前9時の開園時間になると、皆さん小走りでパンダのもとへ向かった。
中国への返還が決まった4頭のパンダ。
検疫期間に入るため、この日が屋外で間近にパンダが見られる最後の日となった。
のびのびと過ごす“生パンダ”の一挙手一投足を見逃すまいと、駆けつけた多くのファンが写真撮影に夢中になっていた。
兵庫からのパンダファン：
悲しいよ…悲しいよ…。パンダがここからいなくなって寂しい思いもあったけど、無事に帰れたらいいなって思います。
全身“パンダコーデ”の女性は、最高の1枚を撮ろうとショッターを切り続けていた。
神奈川からのパンダファン：
物心ついた時にはもうパンダ大好きで。なのでたぶん前世パンダだったのかなって勝手に自分では思ってるんですけど。さみしい気持ちはすごくあるんですけど、中国行ってもこのままずっと愛を日本から伝え続けようかなって。
パンダを取り囲む来場者たち。
多くの人であふれたため、2階から撮影する人もいた。
人混みから少し離れて、何やら撮影する女性2人。
この位置からだと後ろ向きのパンダしか撮影できないが…。
画面の奥の方に小さく映るのはパンダの背中。これはいったい？
兵庫からのパンダファン：
おにぎりに見えて、のりが巻いてあるおにぎり。かわいくて、後ろ姿ばっかり撮っちゃいます。
“生パンダ”最後の時がついに…
パンダもそろそろお疲れモードとなった午後5時前、閉園時間が近づくと、パンダに別れを惜しむ多くのファンでごった返していた。
外での最後のパンダを見ようと、多くの人がカメラを構えていた。
いよいよ“生パンダ”最後の時が訪れた。
熱いパンダファンたちは、バックヤードへ帰るその瞬間までシャッターを切り続けていた。
“パンダロス”で涙を流して悲しむファンの姿も…。
東京からのパンダファン：
お外のあの子たちを見るのが好きだったので、見られなくなっちゃうのはすごく悲しいです。同じ空気を吸って同じ風を浴びてっていうのが、外でないとやっぱり体験できないので、それができないのはとってもさみしいです。
（「イット!」5月26日放送より）
