中東情勢の悪化による原油高騰が靴の製造現場にも及んでいる。東京・墨田区の老舗靴メーカーでは、靴作りに欠かせない接着剤の供給不足を理由に、発注先から今後の値上げを通達されており、年内の商品値上げは避けられない状況だという。
接着剤は1カ月400リットル使用…老舗靴メーカー「代替品はない」
中東情勢の緊迫化により、カルビーのポテトチップスが白黒パッケージになるなど、最近話題の“インクショック”。

影響は、カゴメのトマトケチャップや油揚げ、モヤシなど私たちの生活に近いところに広がりつつある。
その1つが、私たちが外出する際に欠かせない靴だ。
取材班:
こちらの工場では革靴が作られているのですが、材料に影響が出ていると言います。

創業62年という東京・墨田区の老舗靴メーカー「ヒロカワ製靴」。日本人の足に合った革靴を現在も熟練の職人が手がけ、1日300足、月に約6000足を生産している。
株式会社ヒロカワ製靴・廣川達朗専務取締役:
4月の上旬から中旬にかけて原油が入ってこないという影響で、とりあえずできる分だけ発注を受けるが、その先、いつ追加で納品できるかは分からない状況というふうに言われた。

靴を作るのに欠かすことのできない「のり」や「接着剤」が、今後手に入らなくなるかもしれないと告げられたという。
実際に靴の製造現場を見せてもらうと、インソールとアウトソールの接着や本体とヒールの接着など、各工程で接着剤が使われていた。

株式会社ヒロカワ製靴・廣川達朗専務取締役:
靴において接着剤は必要不可欠で、代替のものはないというのが実際のところです。

ヒロカワ製靴では、靴用の接着剤を1カ月に約400リットル、一斗缶で22缶使用する。現在は足りているということだが、次の納品分からの値上げを伝えられたという。
株式会社ヒロカワ製靴・廣川達朗専務取締役:
使っているのりがさまざまあるが、一斗缶で4000円から8000円の値上げを今通達されている。
接着剤だけでなく、そのほかの原材料費も上がっているため、年内に商品の値上げをせざるを得ない状況だという。

靴作りに必要な接着剤は、革靴だけでなくスニーカーなどでも同様に使用するため、今後靴全般の値上がりが予想される。
高市総理が冷房需要高まる夏に電気・ガス料金支援指示
中東情勢の悪化による原材料費などの高騰が続く中、高市総理は18日、2026年度の補正予算案の編成を含めた検討を指示したことを明らかにした。

高市総理:
7月から9月において、2025年夏の料金水準を下回るような支援を行うべく…

高市総理は電気・ガス料金について、冷房需要が高まる7月から9月に、2025年夏の水準を下回るような支援をするとして、片山財務相らに具体案の検討を指示したと説明した。
(「イット!」5月18日放送より)
