岩手県内で理容室や美容室を展開するヒラトヤは、布のリサイクル活動をしている盛岡市の塗装会社と、使用済みタオルを寄付する連携協定を結びました。
この協定は、布のリサイクル活動を通して地域に貢献する盛岡市の川上塗装工業の理念にヒラトヤが共感したことから実現しました。
23日の締結式ではヒラトヤの中村広隆取締役と川上塗装工業の川上冴華専務取締役が協定書に署名しました。
県内39店舗を展開するヒラトヤでは、店で使えなくなったタオルが1カ月に500枚ほど発生し、これまでは一部をガソリンスタンドなどに提供していました。
この連携協定では、ヒラトヤが3カ月に1回1500枚ほどの使用済みタオルを川上塗装工業に継続的に寄付します。
川上塗装工業では回収した布の裁断を福祉作業所へ依頼することで、障がい者の就労支援につなげています。
また、出来上がった布は工業用雑巾として日々の業務で使ったり企業向けに販売したりしています。
ヒラトヤ 中村広隆取締役
「障がい者雇用、就労支援につなげることができたというところに大きな意義を感じている」
川上塗装工業 川上冴華専務取締役
「販売のためにも安定的にご寄付いただけることはうれしい」
両社は今後、この取り組みに共感し工業用雑巾を使う企業がもっと増えればと話していました。