破産手続きを進める富山市の弁当製造会社「ユニオン・ランチ」が解雇通告を受けた従業員に対し説明会を開きました。
会社側は一部の賃金を支払えない見通しを示したということです。
富山市の「ユニオン・ランチ」は食材価格の高騰分を価格転嫁しきれずに経営が悪化し、先月から破産手続きを進めています。
設立した労働組合によりますと23日の説明会には解雇通告を受けた従業員130人余りのうちおよそ80人が出席しました。
用意された席に座りきれず、立ったまま話を聞いた人もいたということです。
説明会では冒頭、遊道社長が謝罪し、自己破産に至った経緯を話したあと、未払いの賃金や退職金の支払いについて説明がありました。
破産管財人は5月分の賃金は全額払いたいとしたものの、4月分は全額払える見込みがたっていないと説明したということです。
また、会社側は今月30日で解雇される従業員の再就職先として、3社ほど企業を紹介したということです。
会社側が従業員に説明会を開くのは23日が初めてです。
*出席した従業員
「もう少し早く分かれば対応も考えられたと思うので、給与のこととか後処理のことをきちんと従業員に対処していただくことが大事だと思っている。」
*全国一般ランチユニオン 伊藤厚志分会長
「(会社の説明は)満足できていない。(説明会の)時間も1時間はちょっと短い。言葉も日常生活で使うような言葉じゃないので法律用語は。そういう意味で23日の説明でどれだけ納得できたのか分からないこともあったと思う。組合の方とまた相談して今後どう対応していくのかということを決めていきたい」