過失運転致死の罪に問われているのは山形市江南の無職関口隆被告56歳。
起訴状によると関口被告は2025年2月、山形市のコンビニの駐車場で安全確認が不十分なままピックアップトラックをバックさせ、当時88歳の男性をひいて死亡させた。
「ひき逃げ」の疑いについては、検察が4月30日付けで不起訴処分とした。
23日開かれた裁判の被告人質問で関口被告は「とんでもない事をした。後ろを見なかったばかりにこんなことになってしまった」と起訴された内容を認め、被害者や遺族に対して「残りの一生をかけて償い、許しがもらえれば墓前で手を合わせたい」と
反省の言葉を述べた。
検察は「基本的な安全確認を怠った責任は重く、尊い命が失われた刑事責任は重大」として禁固1年4ヵ月を求刑した。
一方、弁護側は「事故の過失を認め捜査に協力するなど反省する態度を示している」として執行猶予つきの判決を求めた。
次回公判は6月9日、判決が言い渡される予定。