みずみずしさと甘みが売りのニラ「達者de菜」の出荷が最上地域で本格化した。おいしさの秘密は夜明け前に行う収穫作業にあった。

最上7市町村の生産者は231戸で栽培面積は127ヘクタール。
その1割を占める12ヘクタールを所有しているのが、真室川町のニラ名人・川又義弘さん。
達者de菜の将来性をいち早く見抜き、40年前ほど前に作付けを始め転作田を活用しながら規模を拡大してきた。

(ニラ生産農家・川又義弘さん)
「ここは寒暖の差が激しいので糖度も上がる。最上地域はニラの栽培に適している」

おいしさの秘密は夜明け前に行う収穫作業。鮮度を保つため翌日出荷から当日出荷に切り替えたのが大きな要因だが、根元を乾かしてから出荷すると痛みにくくなるため、川又さんの農園では午前1時には収穫を開始。高い品質を維持したまま消費者に届ける努力を続けている。

初出荷を祝う
23日の「達者de菜」出荷式には、生産者を代表して名人も出席した。

(川又義弘さん)
「ニラを作り始めて43年。ニラをやっているおかげで息子や孫を大学に入れることができた。今年もおいしい達者de菜ができましたので皆さんどうか買ってください」

今年もおよそ1700トン、10億円の販売額を目指す達者de菜。
出荷作業は10月下旬まで続く。

さくらんぼテレビ
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