5月13日、北海道の羊蹄山で寒さで動けなくなり助け出された外国人観光客の2人。
半袖やハーフパンツ姿という軽装だった。
緊迫の救助の一部始終。
外国人観光客がお騒がせ登山
北海道警察航空隊が向かうのは羊蹄山。
山肌にはまだ雪が残っていた。

5月13日午後7時すぎ、遭難した2人を発見。
警察への通報はこの1時間ほど前。
「女性と2人で歩いていたが寒くて避難小屋に行けない」(イギリス人男性)

「蝦夷富士」とも呼ばれ北海道を代表する山の一つ、羊蹄山。
9合目、標高約1750メートル付近からの「SOS」
隊員が2人の近くに降り立つ。
通報してきたのはともにイギリス国籍の29歳女性と30歳男性。
2人は交際していて観光のため日本を訪れていた。

「(ヘリコプターに乗る。OK?)」(北海道警察航空隊の隊員)
登山をしている間にできたのか、男性の足には擦り傷が。
その手が震えているように見えるのは、ずっと寒さに耐えていたからなのか。
男性が身に着けていたのは薄手のジャンパーにハーフパンツ。
一緒にいた女性も半袖シャツという、登山とは思えない格好だった。

「Sorry、ゴメンナサイ」(イギリス人男性)
男性は憔悴していながらも日本語を交えながら謝った。
午後7時21分、毛布にくるまれた2人。
大きなケガなどはなかった。
その後の警察の聞き取りに対し2人は。
「寒さで動けなくなってしまった」(イギリス人男性)
羊蹄山の山開きは6月で、2人は入山届も出していなかった。
警察は十分な装備をするよう呼び掛けている。
