富山の発展や地域の活性化に功績のあった個人や団体に贈られる富山テレビACTクラブ賞の受賞者をシリーズでお伝えしています。
今回は、国内外で研鑽を積み、音楽を通じて富山の文化振興に貢献している富山市出身のピアニスト、塚田尚吾さん(31)です。
富山中部高校の在学時からコンクールに挑戦するなど本格的に音楽の道を志しました。
その後、宇奈月モーツァルト音楽祭の出演をきっかけに、世界へ目を向けるようになり、オーストリアの名門音楽大学への留学を経て、著名な賞を受賞するなど国内外で評価されています。
その一方で、地元富山への思いも強く、学校や福祉施設で演奏活動を行うなど、音楽を通じた地域とのつながりを大切にしています。
その情熱は次世代の音楽家育成にも向けられています。
塚田さんは去年、富山を活動拠点とすることを決意。
演奏活動に加え、地域密着型の教育を重ねています。
*片山学園中学校 吉田悠澪音さん
「その曲の何かヒントになるようなものを僕に教えてくださったりとかすごい心強い先生だと思う。」
*塚田尚吾さん
「自分を言葉で表現するのではなくて、音で楽器で表現するのが向いているタイプ。自分自身にしかできない音楽を富山県で展開していきたい」
音楽で人とまちをつなぎ、地域の未来を育んでいく塚田さん。
その一音一音が、富山の文化の可能性を切り拓いています。