商業施設内の飲食店で、前に並んでいた女性のスカートに動画を撮影している状態のスマートフォンを差し向けたり、腿に近づけたりしたとして、県教育委員会は県中部地区にある県立高校の男性教頭について5月22日付で停職6カ月の懲戒処分としました。
停職6カ月となったのは静岡県中部地区にある県立高校の男性教頭(56)で、2024年1月13日午後8時49分頃、静岡市葵区にある商業施設の飲食店で、前に並んでいた女性のスカートに動画を撮影している状態のスマートフォンを差し向けたり、別の女性の腿に近づけたりしました。
県教育委員会によると、男性教頭は同日午後9時頃に警察官から声を掛けられ取り調べを受けましたが上司には報告しておらず、同年2月16日に警察が男性教頭の自宅や勤務先を捜索したことで不適切行為が発覚したということです。
男性教師はスマートフォンを腿に近づけた女性については示談が成立し、その後、不起訴となりましたが、スカート内にスマートフォンを差し向けた事件については2025年4月4日に罰金50万円の略式命令を受け、同月16日に納付しています。
盗撮未遂行為は酒席のあとに起きていて、県教委の聞き取りに対し男性教頭は「酒を飲んで気が大きくなり、まったく理性が無くなっていた。不祥事に関していろいろな指導があり理解していたが、いま考えるとなぜやってしまったのかまったくわからない」と話しているほか、「教育公務員として信用失墜行為をしてしまい本当に申し訳なく思っている。これまで教員として一生懸命やってきたのに1回のバカな行為が人生のすべてを狂わせてしまった」などと述べています。