長野・須坂市で3人が死傷した鉄道事故で、車両にぶつかった小屋は1カ月ほど前に線路脇に建てられていたことが分かりました。

21日午後6時前、長野電鉄の3両編成の普通列車が須坂市内を走行中、風で飛ばされたとみられる農業用の小屋が衝突しました。

この事故で、先頭車両に乗っていた長野市の会社員・栗原雄二さん(56)が死亡し、男性2人が軽いけがをしました。

近所の住民によりますと、衝突した小屋は1カ月ほど前に線路脇で農機具を囲うように建てられたということです。
近隣住民は「トラクターあるでしょ。トラクターが雨でぬれちゃうから、やった(建てた)んだね」と話しました。

国の運輸安全委員会の調査官が調査を行うため、22日午前、須坂市に入りました。

国土交通省によりますと、列車の運転により乗客が死亡した事故は、2005年に山形県のJR羽越線で5人が死亡した脱線事故以来です。
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