札幌市の動物園で動物の赤ちゃんが続々誕生し、“ベビーラッシュ”を迎えた様子が捉えられた。施設は違法建築の指摘を受けて9月末での閉園を発表していたが、移動対象の動物640匹のうち半数以上が未移動のままだ。新たな命が誕生する事態に、関係者からは困惑の声も上がっている。
閉園予定の動物園で赤ちゃんが続々誕生
北海道・札幌市の動物園「ノースサファリサッポロ」で撮影されたのは、4月に生まれたばかりで足元がおぼつかない中、一生懸命母親に近づく2頭のホッキョクオオカミの赤ちゃんだった。

他にも、くりっとした目で毛布に包まれるキンカジューの赤ちゃんや、草むらをよちよち歩くペンギンの赤ちゃんなど、かわいらしい赤ちゃんがたくさんいた。
しかし、今この動物園は“かわいい”だけでは済まされない状況に置かれていた。
法令違反で閉園へ…動物の移動進まず
SNSで“春のベビーラッシュ”を報告したのは、「ノースサファリサッポロ」だ。

数々の法令違反が指摘され、9月末までの閉園を発表していた。飼育小屋などの違法建築物156棟の撤去と、動物640匹の移動を進めている。
しかし、3月時点で移動した動物は210匹にとどまり、半数以上の移動のめどが立っていない中、新たな命が次々と誕生している状況だ。
そのため、札幌市の関係者からは「自然の摂理なので仕方ないが、園は何をやっているのか…」と困惑の声も上がっている。
(「イット!」 5月19日放送より)
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