滋賀県守山市の小学校で9日、水泳の授業でプールサイドに座った児童62人が高温による軽いやけどを負った。夏場はプールや砂浜でのやけどや熱中症に注意が必要で、施設側も水まきやテント設置など対策を強化している。

プラスチック製マットに座り児童がやけど

10日も、雨が降り出すまでは暑い一日となった。プールにもたくさんの人が訪れている。ただ、炎天下では思ってもみないことが起こる。

10日のテーマは「プールサイドで座ったら尻にやけど ソレってどうなの?」だ。

その出来事は、9日、滋賀県守山市の守山市立河西小学校で起きた。市の教育委員会によると、水泳の授業を受けた6年生129人のうち、一部の児童が着替える際に、尻に赤みがあることに気づいた。

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教員が確認したところ、男女合わせて62人の児童に同じような症状があり、病院で軽いやけどと診断された。

原因とみられるのが、高温になったプールサイドだ。授業前の気温は35.9℃で、授業中の待ち時間に児童がプラスチック製のマットに約5分座った際、やけどしたとみられる。

夏のプールサイドはどれほど熱いのだろうか?

神奈川県大磯町のリゾートプール「大磯ロングビーチ」に取材に協力していただいた。まずは、高温になったプールサイドでの経験を聞いた。

20代:
今みたいに日光がすごいとき、やけどしそうな歩けない感じ。サンダルを履くしかない。ギリギリ置けるところまで(行って)サンダルを置く。

20代:
ウォータースライダーは、裸足で歩かないといけないところがある。めっちゃ熱い。

子ども:
すごく熱い。

20代:
水着を絞って(地面を)濡らして、そこを裸足で歩く。絞りながら歩いてます。

実際に温度を測ってみた。サーモカメラで見てみると、プールは温度が低いことを示す青だが、プールサイドは高温の赤だ。

サーモカメラで見た場合のプールサイド
サーモカメラで見た場合のプールサイド

取材班:
実際にプールサイドを触ってみると、かなり熱くなっています。

午後3時頃、手持ちの温度計は37℃に上昇した。

取材班:
プールサイドの温度を測ってみると、49.2℃と出ました。

気温より12℃も高い49℃あった。

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)のホームページによると、45℃〜50℃の温度でも、長時間接触することで気づかないうちに「低温やけど」になることがあるという。

夏場のプールではやけどと熱中症に注意

青井キャスター:
気をつけなきゃいけないですね。

SPキャスター金子恵美さん:
プールサイドではないですけど、海の砂浜でサンダルを脱いだらとても歩けなくて、全速力で海に逃げていったことがあります。本当に熱いですよ。

青井キャスター:
本当に気をつけていただきたいと思います。大磯ロングビーチでは、暑さ対策の一環として、徹底して利用者に注意を呼びかけています。

大磯ロングビーチライフガード・齊藤さん:
「履き物を履いての移動をお願いします」とアナウンスをしている。バケツで水をまいたり対策している。やけどや履き物を履く移動が増えるので、ライフガードもしっかり対策していきたい。

7月中には利用者が多く並ぶ入場口などに、直接日が当たらないようテントを設置する予定で、対策をさらに強化していくという。(プール営業は9月15日まで)

夏のプールは楽しいが、やけどだけでなく熱中症にも注意が必要だ。みなさん十分な準備をして、楽しい夏を過ごしてください。
(「イット!」7月10日放送より)

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