日本三大松原の一つ敦賀市の「気比の松原」では、この地域の宝である白い砂浜と青々とした松の景観を守ろうと、地元の小学生たちが落ち葉を取り除く「松葉かき」を行いました。
13日に気比の松原で松葉かきをしたのは、近くにある松原小学校の5、6年生約130人です。
国の名勝に指定されている気比の松原は、東西約1キロ、南北約400メートルにわたって広がる国有林です。
重要な観光資源として昔から多くの人に親しまれてきましたが、松くい虫や風雪の被害などで毎年200本ほどが枯れてしまうということです。
国有林の整備などを行う福井森林管理署は、敦賀市や有識者、市民団体などと連携して「気比の松原100年構想」を策定し松原の保全活動に取り組んでいて、この松葉かきもその一環です。
松は養分の少ないやせた土地を好むため、落ち葉が積もって養分が蓄積されると、かえって育ちにくくなります。
美しい景観を守るため、児童たちは使い慣れない熊手で、一生懸命に松葉を集めていました。
作業が終わると、児童たちは「松原の木に元気になってもらえるよう掃除ができてよかった」「観光とかできた人に、松原はすごいと思ってもらいたい」と話していました。
福井森林管理署の長岡浩明署長は「地域の憩いの場でもあるし街を守る防風の役割もしている。より魅力を向上させていきたい」としています。
集めた松葉は、バイオマス発電の燃料に使われるいうことです。