ギャンブル依存症は特徴として、賭ける金額や頻度が増えていくことが多いそうだ。

1つのことを繰り返していると、脳内報酬系が刺激に慣れてドーパミンが放出されにくくなる。ギャンブル依存症の場合はそれが、時間、頻度、金額に反映されてしまうという。

賭け金も増えていく(画像はイメージ)
賭け金も増えていく(画像はイメージ)

最初は週1回、少額の賭けで刺激を得られていたはずなのに、気が付くと、毎日のようにしなければ気が済まなくなる。賭ける金額も膨れ上がってしまうのだ。

ギャンブルで「忘れよう」と考えてしまう

田中さんは自身もギャンブルに依存した経歴を持つが、依存症になると将来に対する不安や悲しみといった感情を「ギャンブルで忘れるしかない」と考えてしまうそうだ。

田中紀子さん
田中紀子さん

「抱えている不安や恐れ、苦しみ、悲しみが頭の中を渦巻くんです。『自分は最低だ』『本当の自分がバレたらどうする』と責めるようになることもあります」(田中さん)