自民党の西田昌司参議院議員が糸満市のひめゆりの塔に関する記述について「歴史の書き換えだ」などと発言したことを巡り県議会では抗議決議に向けた調整が続いています。

自民党の西田参議院議員は、3日の講演で、「ひめゆりの塔」や沖縄戦の説明について「歴史の書き換え」などと発言7日の会見でも発言を撤回しない考えを示しました。

一連の言動について自民党内からも問題視する声が上がっています。

小渕優子 沖縄振興調査会長:
あの発言により沖縄県の皆さんの心を傷つけてしまったという事実は変えられない。大変残念な発言だと思っております。

県議会の自民党会派は8日議員総会で議会で諮る抗議決議の文案をまとめました。

文案は西田議員の発言が戦争体験者や遺族を深く傷つけ、愚弄するものとして、発言の撤回と県民への謝罪を求める内容となっています。

自民党県連政調会長 大浜一郎県議:
心情への配慮が少し薄かったのかなと。僕らも率直に感じていますの、これについてはしっかり対応をさせてもらうと。沖縄の自民党として。そのような気持ちで抗議はします

問題の収束を急ぎたい自民党会派ですが他の会派からは・・・

維新の会 當間盛夫議員:
僕らからしたら納得できんわけさ。当事者である皆さんが抗議文出して、これでシャンシャンで終わろうと。ダメなものはダメだと言うのなら、当日皆さんそこ(講演会場)にいたわけだから。そこで言うべきじゃないかと思う

県議会は9日の各派代表者会議で抗議決議について協議する予定ですが、他の会派内には自民党県連の対応への不満や一連の問題を検証すべきとの声もあり、情勢は不透明です。

沖縄テレビ
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