西田議員の発言について、ひめゆりの平和記念資料館の館長は、「戦争体験者の思いを否定し冒涜するもの」だと指摘しています。
ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長は、「資料館のこれまでの展示や体験者の証言の中に、西田議員が言っていたような記述や表現は一切ない」と断言します。
ひめゆり平和祈念資料館 普天間朝佳館長:
体験された方々の思いを否定するものだし、強く言えば冒涜をするものだと思います
1989年に開館したひめゆり平和祈念資料館は、沖縄戦の実相を伝えるために元ひめゆり学徒が凄惨な記憶をたどりながら展示が作られてきました。
ひめゆり平和祈念資料館 普天間朝佳館長:
生き残った仲間たちを集めて、お互いに戦争体験を聞き取りをして、本当に血の滲むような思いで取り組んできて、そのときに残した記録がその後の資料館の展示のベースになっている
ひめゆり平和祈念資料館 普天間朝佳館長:
これからも私たちは揺らぐことなく、これまでやってきたことをしっかりと継続して、発信して伝えていきたいと思っています
沖縄戦の研究に携わる有識者も西田議員の発言を問題視しています。
沖縄大学の新城俊昭客員教授は、「ひめゆり平和祈念資料館の展示は残されている日米双方の資料を照らし合わせるなどして記したもの」とした上で、西田議員の発言については「事実の検証や根拠がなく沖縄戦を語っている」と批判しています。
そのうえで、西田議員の発言こそ「歴史を都合よく解釈した一方的なもの」だと指摘しました。