長野県小諸市の山林内で5月3日午後3時頃、シカを駆除するため下見に訪れていた公務員の男性(32)がクマに襲われた。男性は手首やこめかみを引っかかれるなどしたが、軽傷の模様だ。 クマは見つかっておらず、市が注意を呼び掛けている。
手首やこめかみを引っかかれる
「音の出るものを持って気を付けてください」
小諸市の職員は5月4日早朝、登山者や近くをランニングしている人などに注意を呼びかけた。
警察や市によると、3日午後3時頃、小諸高原病院から北北東3.1キロほどの山林内で、市内の公務員の男性(32)がクマに襲われた。

男性は自宅に戻り、自ら消防に通報。 手首やこめかみ、足などを引っかかれるなどして病院で手当てを受けたが、軽傷だという。
シカの駆除の下見のため1人で山林に
男性はシカの駆除の下見のため、1人で山林に入っていたという。
クマは体長1.5メートルほどの成獣とみられ、その後、見つかっていない。

小諸市は「山菜採りなどで山に入る人が増える時期」として、現場近くに注意を呼びかける看板を設置。また、防災無線でも「山に入る際は音の出るものを身に着け、複数人で行動する」よう呼びかけている。
(長野放送)