山の上の水族館が市場にお引越しです。高松市の新屋島水族館のリニューアル工事に伴い、仮設の水族館が5月3日、高松市中央卸売市場にオープンします。オープン前日、水族館では最終準備が行われました。
(水槽に魚を入れる様子)
高松市中央卸売市場に整備された仮設水族館、「市場水族館」です。3日のオープンを前に、準備は大詰めを迎えています。
(魚を運ぶ)「重い。めちゃくちゃ重い」
市場水族館は、高松市の新屋島水族館のリニューアル工事が約2年間にわたって行われるのに伴い、生き物たちの「仮の住まい」としてオープンするものです。子供たちが気軽に生き物と触れ合える場を作ろうと、市が、中央卸売市場の旧青果棟を無償で貸し出しました。
1200平方メートルの敷地に約30の水槽が設置され、スタッフ15人が約1カ月かけて引っ越し作業を行いました。
(新屋島水族館 櫻井俊行館長)
「本当に急ピッチで進めてきた。大変。館内から魚を1匹ずつ移動するのは今までやったことがなかったので大変だった」
(中村香月記者)
「市場水族館には約100種類、500匹の生き物が展示されています。亀や魚、人気の生き物などを近くで見ることができます」
なかでも人気なのが、ぺたぺたと歩く姿がかわいらしい「フンボルトペンギン」と小さな体で元気いっぱいに動く「コツメカワウソ」です。
(カワウソの飼育員 戎 歩珠未さん)
「遊ぶのがとても好きで、手先が器用。いろんな遊びをしているので、それを見られるとかわいいと思う」
水族館は今後、ペンギンやカワウソへの餌やり体験など、生き物と触れ合える企画も検討しています。
(新屋島水族館 櫻井俊行館長)
「新屋島水族館にいた生き物たちがここにいる。頑張って生きているのを見てほしい。たくさんの人が来て思い出の一ページになれば」
市場水族館は5月3日午前10時オープン。入館料は、中学生以上が500円、3歳以上が300円となっています。