「ラーメン不毛の地」に敢えて出店 醤油がなかなか売れない中で若者を取り込みたい

人口わずか約9300人の邑南町、町内には約40軒の飲食店があるものの、ラーメン専門店はない。そうした中で、なぜ出店を考えたのか…。

垣崎醤油店・垣崎宏次さん:
ここにラーメン屋さんがないというのもあるんですけど、醤油がなかなか売れないこのご時世、若い人たちを取り込む何かがない。

若者のためにも…この状況を打ち破ろうと自身が一肌脱ぎ、「ラーメン不毛の地」とされる街に、長年打ち込んできた「醤油づくり」のノウハウも生かし挑戦する。

さらに…。

町内に約40件の飲食店があるものの「ラーメン専門店」はゼロ
町内に約40件の飲食店があるものの「ラーメン専門店」はゼロ

“醤油離れ”を食い止めたい…数々の新商品を開発

垣崎醤油店・垣崎宏次さん:
これは梅こうじといって梅と甘酒を加えた甘い梅のペースト。雑誌「anan」での認定を受けた商品。

15年前にUターンし、店を継いだ垣崎さん。若者の”醤油離れ”をしばしば肌で感じていたことから、多くの人に醤油を手に取ってほしいと、新商品の開発にも取り組んできた。

柿崎さんが開発した新商品の一つ「梅麹」
柿崎さんが開発した新商品の一つ「梅麹」

垣崎醤油店・垣崎宏次さん:
嚥下困難者さん、ご飯食べるのが苦手の人のために、常温タイプのおかゆを作りました。
江の川で釣れたサクラマスです。年に数匹しか獲れない幻の魚なんですけど、魚を販売する免許を取りました。販売の免許を取って売っています。

新商品は醤油にとどまらない。おかず味噌やケチャップ、ドレッシングなどなど…その数は約200種類に。ラーメン店のオープンは、こうした新商品開発の先にあった。

様々なアイデアで新商品を開発
様々なアイデアで新商品を開発

バイタリティあふれる行動力で店の経営にも突き進む柿崎さん。めざす先は?

垣崎醤油店・垣崎宏次さん:
うちの会社は100年経つ。ただ島根県内でもあまり知られていないので、「ラーメン」をきっかけに、木の桶で国産の大豆と小麦で作っているというのをアピール出来たら。そこから全国的に有名になれば良いかなと思います。

自然豊かな山間の町に響く、「ラーメンをすする音」…。老舗の「醤油屋がつくるラーメン」の店は5月3日にオープンだ。

(TSKさんいん中央テレビ)

「ラーメン」にこだわりの醤油づくりを知ってほしい思い込める
「ラーメン」にこだわりの醤油づくりを知ってほしい思い込める
TSKさんいん中央テレビ
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