岩手県雫石町のよしゃれ通りに店を構えるリサイクルショップ&レトロ喫茶「かくれんぼ」は、閉店した老舗和洋菓子店の建物を再利用し、3月にオープンしました。
オーナーの舘柳恵美子さんは、「ここは“よしゃれ通り”のはじまりの角地で、通学する生徒がここを通る。(お店に)明かりがついていると寂しくないと思うので、朝7時から夜8時までの営業時間は電気をつけておきたい」と話します。
店内にはレトロな雑貨がところ狭しと並んでいます。
オーナー 舘柳恵美子さん
「お客さんが来たときに『懐かしいな』と思ってくれたり、『あ!これ連れて帰りたいな』と思ってくれるようなものを“かくれんぼ”させているようなお店。個人の買取はしていなくて、自分が好きなものを買い付けたり仕入れたりして販売している」
店内では喫茶店ならではのメニューが味わえます。
そのひとつ、フレンチトーストは、4つ切りの厚みのあるパンを前日から卵液を染み込ませるため、しっとりと仕上がるといいます。
さらに「懐かしの給食セット」は、揚げパンや牛乳と混ぜるミルメークなどを”レトロ”という言葉がぴったりのセットメニューにしました。
そしてうれしいのは、メニューのほとんどが500円とリーズナブルな価格設定です。
オーナー 舘柳恵美子さん
「気楽に食べていただきたいと思い、食事メニューのほとんどをワンコインの500円にしている」
料理長が和洋菓子の職人ということもあり、スイーツも人気で、おすすめは珈琲ぜんざいです。
小倉あんの上にバニラアイスクリーム・白玉・コーヒーゼリーが盛り付けられた器に、濃いめにドリップしたコーヒーをかけ混ぜながら食べます。
レトロ感たっぷりのワンコインメニューに、オーナーが集めたアンティーク雑貨。どんな世代でも発見や出会いがあり楽しめる店です。
オーナー 舘柳恵美子さん
「“人”も“物”もその通りで、みんなが集えるような。ここに来ればどなたかに会えて、おしゃべりして気分転換できたり、そのように気楽に足を運べるようなお店になればいいと思っている」
喫茶店「かくれんぼ」は、新たな憩いの場として商店街にあかりを灯しています。