山梨・富士河口湖町で1日、富士芝桜まつりの映えスポットを目当てに、開門と同時にダッシュする観光客の姿が見られた。京都・清水寺周辺も人波が途切れず、観光客でごった返していた。ホテル代の高騰を受け、1泊3850円の車中泊施設が人気となっている。
富士芝桜まつりで“映え写真競争”激化
ゴールデンウィークも、まもなく後半戦。富士山の麓の山梨県・富士河口湖町の富士本栖湖リゾートには、早朝から長蛇の列ができていた。

宮本真綾アナウンサー:
午前6時前、オープン直前ですが80人程の人が並んでいます。みなさん今か今かと待っていますね。
いつもより2時間早い、午前6時の開場時間となった。
取材班:
みなさん走っています。

猛ダッシュで向かった先にあったのは、映えスポットだ。雄大な富士山と色鮮やかな花のじゅうたんのコラボレーションが楽しめる「富士芝桜まつり」は、期間中約30万人が賑わうゴールデンウィークの人気観光地だ。この絶景を独り占めにする映え写真を撮るため、多くの人が“芝桜ダッシュ”をしていた。
静岡県からの観光客:
めっちゃダッシュして、でも人がいて、疲れた…。
こう話す女性は、2024年も映え写真に挑戦したが背景には多く人が映っていた。リベンジに燃える2025年、富士山とピンク色の芝桜をパシャリと撮影した。見事、後ろに映り込む人はいない、渾身の一枚だ。
静岡県からの観光客:
いい感じ!2024年より全然人が少ない。満足です。朝早く来てよかった。ハートがかわいい。
映え写真を撮り終えた女性は、走りながら次のフォトスポットに移動していた。

ゴールデンウィークに最高の思い出写真を撮る闘いは、至る所で続いていた。
宮本真綾アナウンサー:
今日はどこから?
名古屋から来た女の子:
名古屋です。高速道路で何時間も…
宮本真綾アナウンサー:
何時間かかった?
名古屋から来た女の子:
知らん。
2時間半かけて名古屋から来た家族は、100点満点の写真が撮れたと満足げだ。
名古屋から来た女の子:
人が多くなると、写真を撮ろうと思った時に人が通っちゃうから全然撮りにくいんすよ。
宮本真綾アナウンサー:
今日の写真はどう?
名古屋から来た女の子:
めっちゃいいっす。
みなさん時間を忘れてシャッターを切り、いつしか撮影スポットは人でごった返していた。
宮本真綾アナウンサー:
午前9時頃、芝桜の中のボートに乗って写真を撮れるフォトスポットには、長い列ができています。角も曲がってしまいそうなほどです。
「ちょっと高かった」ホテル代高騰で車中泊施設が人気に
一方、観光客がどっと押し寄せていたのは京都。

取材班:
清水寺に行くバスは、ずらっと奥まで行列ができています。
観光地へと向かうバス停には、長い列ができている。さらに世界遺産の清水寺に向かう参道は、歩けないほどの観光客で、すし詰め状態となっていた。
清水寺近くの土産店:
もう商品はどっさり用意しているし、いつでもいらっしゃい。
ゴールデンウィーク真っ只中の京都では、観光客からはこんな声が上がった。
京都を訪れた観光客:
(ホテル代は)2万円とか。駅近めの普通のホテルです。ちょっと高かった。

観光客を悩ませているのが、宿泊費の高騰だ。それを少しでも抑えようと注目されているのが、車中泊だ。
京都駅の近くにある車中泊ができる施設「RVパーク京都中央」は、1泊1台3850円からで、ホテルとは比べものにならないほど割安だ。
車中泊する男性:
ホテル代も高いし、犬が泊まれるホテルも増えているが、犬がいると気を使うので利用してみようかなと。
ゴールデンウィークは、予約でいっぱいだという。
RVパーク京都中央・橋本彩華さん:
昼から駐車して観光に出掛けて、その後車中泊をして朝から観光という形が多いです。キャンプだけでなく、観光も車中泊という時代になっていると思います。
(「イット!」5月1日放送より)