岩手県盛岡市と滝沢市の市街地では5月1日もクマの目撃が相次ぎました。
現場周辺ではクマが4月30日から出没しているため、付近の小中学校などで警察が警戒を強めています。
4月30日午後10時15分ごろ、盛岡市みたけの市道から住宅地へ走り去る成獣とみられるクマ1頭を複数の通行人が目撃し、警察に通報しました。
警察によりますと、一夜明け5月1日午前5時15分ごろには、盛岡市みたけの城北小学校付近でクマが目撃されました。
約15分後には盛岡北高校の西側にある滝沢市牧野林の諸葛川沿いに出没。
さらに、その約30分後、滝沢市土沢にあるチャグチャグホール近くの諸葛川沿いで目撃されたのを最後に行方が分からなくなっています。
現場周辺では4月30日もクマが相次いで出没していて、5月1日のものも含め全て同じ個体とみられています。
これまでに人や物への被害は確認されておらず、警察はクマが諸葛川沿いを移動しているとみています。
連日クマの出没が相次いでいることを受け、1日の目撃場所からほど近い滝沢小学校と滝沢中学校の通学路では、1日朝、集団で登校したり保護者に付き添われたりして学校に向かう児童・生徒の姿がみられました。
児童の保護者は「身近なことだと思っていなかったので、子どもの登下校がすごく心配」と話していました。
警察はクマが再び市街地に現れる可能性があるとみて、家の外に生ごみなどクマのえさになるものを置かないよう注意を呼びかけています。