テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「八十八夜」について紹介する。

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「な~つ~も~ち~かづく~は~ちじゅうはちや~」という事で、茶摘みといえば「八十八夜」ですが、なんと最近、「七十八夜」になりつつある事をご存知だろうか?

そもそも「八十八夜」とは?

そもそも「八十八夜」は、立春から数えて88日目、5月2日前後の事だ。この頃になると霜の心配がなくなって、お茶摘みを始める目安とされている。ただ、五ヶ瀬町の生産農家、坂本園の坂本朋哉さんによると、最近は3月が暖かい影響で、新茶の摘み始めが以前に比べて少しずつ、最大10日程度、徐々に早くなっている年もあるという事だ。

実際、五ヶ瀬町の最低気温を見ていく。3月・4月で最低気温が0℃以下だった日数を調べてみると、直近10年はその前の10年に比べて40日程度減っている。特に3月が少なくなっていた。つまり88日待たなくても、お茶が摘み始められるという事。温暖化の影響、ココにもありという感じだ。

気になる今年のお茶の出来は…

ただ、2025年はしっかりと冬の冷え込みがあった。坂本さんによると、収穫開始は例年通り5月に入ってからで、おいしい新茶ができそうとの事だ。新茶の季節を楽しみたい。

(テレビ宮崎)

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