4月13日からついにスタートした大阪・関西万博。
開催目前の会場で行われていたのは…“世界を巻き込んだキャッチボール”です。

参加者:
いっきま~す!えいっ!

参加者:
あ!ごめん!

参加しているのはアジアやヨーロッパ、アフリカなど世界70の国と地域から集まった約400人です。

大武優斗さん(22):
キャッチボールって、言語を必要としないコミュニケーションツールだと思うのです。
海外の方であったり、言語的にコミュニケーションを取れない方と繋がれるきっかけになるんじゃないかなと思っています。

この「世界キャッチボールプロジェクト」の発案者、元高校球児の大武優斗(おおたけ・ゆうと)さん。

たった1つのボールを世界中の人が繋ぐことで、国境を越えた人との繋がりを作っているのです。

大武優斗さん:
単純に半年間で150カ国以上の方々が日本に訪れるっていう期間というのは、すごく珍しい機会だと思います。
自分の故郷に戻っていろんなことを発信する。「僕は違う国の方々とつながれたよ」とか「意外とこの国の人ってこういう感じなんだな」とか。
何か少しでも心が動く瞬間みたいなものを作れたらなと思っています。

3年前、アメリカへの留学を準備している時に、外国人に対する偏見を肌で感じた大武さん。

そこから、言葉を使わないキャッチボールを通して“偏見のない平和な世界”を目指し、活動を続けているのです。

大武優斗さん:
平和っていう、ものすごく大きな言葉ではありますが、やり続けることで確実に偏見であったり、そういうものを持っている方々の母数が減っていくと思うので、少しでもそういうのに寄与できたらなと思っています。

人と人とが繋がることで偏見のない世界になりますようにーー。
キャッチボールを通して平和を願う大武さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」4月11日放送より)