宮崎の完熟マンゴー「太陽のタマゴ」の販売が4月17日に解禁され、全国の市場で初競りが行われた。基準を満たしたマンゴーが3105ケース出品され、最高値は52万5000円となった。今シーズンは高温や雨の影響で収穫が遅れたが、その分、糖度は高くなっているという。競りと収穫の様子を取材した。
「太陽のタマゴ」全国21の市場で初競り

宮崎を代表するフルーツ、完熟マンゴー「太陽のタマゴ」の販売が17日に解禁され、全国の市場で初競りが行われた。

17日朝、宮崎市中央卸売市場に並んだ、糖度15度以上、重さ350グラム以上など厳しい基準を満たした「太陽のタマゴ」。販売解禁が宣言されたあと、関係者が見守るなか初競りが行われた。17日は全国21の市場で3105ケースが競りにかけられ、最高値は宮崎市中央卸売市場の2玉52万5000円だった。
最高値は2玉で52万5000円

最高値で落札 南国フルーツ岩田屋店 廣瀬駿さん:
生産者の方々が大切に育てていただいているので、感謝の気持ちを込めてこの金額(52万5000円)にした。

関係者によると、今シーズンのマンゴーは去年夏から秋にかけての高温や雨の影響で開花が遅れ、例年に比べて2週間から1カ月ほど収穫が遅れているが、その分糖度は高くなっているということだ。

JAみやざきマンゴー部会 横山洋一部会長:
生産者一人一人が愛情を込めて、真心を込めて生産したマンゴー。全国の皆さんにマンゴーを食べてにっこりしていただければと思う。

JAみやざきによると、今シーズンは県内218戸の農家で完熟マンゴーを生産。約880tの出荷を見込んでいて、出荷ピークは5月下旬から6月下旬となるということだ。
ひとつひとつにネットをかけて…
収穫が本格化している県南地区の農家は…

JAみやざきはまゆう地区本部管内では、日南市と串間市あわせて43戸の農家が完熟マンゴーを生産しており、3月下旬から収穫が始まっている。

このうち、日南市南郷町の河野俊昭さんのハウスでは、ネットに落ち、赤く色づいた完熟マンゴーをひとつひとつ丁寧に収穫していた。


JAみやざきはまゆう地区本部果樹部会マンゴー専門部 河野俊昭会長:
今年も完熟マンゴーができた。とっても甘くてジューシーでとろける。この口当たり、本当おいしい。今年のマンゴーもみなさんぜひ食べてください。

JAみやざきはまゆう地区本部管内では今シーズン、例年並みの210トンの収穫量を見込んでおり、8月にかけて関東や関西を中心に出荷される。
(テレビ宮崎)