勝山市の福井県立恐竜博物館で18日、人気の化石発掘体験が楽しめる「野外恐竜博物館」が再開し、地元の小学生たちが恐竜時代のロマンを肌で感じました。
         
バスに乗り込む地元の小学生たち。“化石探し”に出発です。恐竜博物館からバスで約15分、今も雪が残る山の中、太古の秘密が眠る実際の化石発掘現場に到着しました。「恐竜出没注意」の看板も。
 
この化石発掘現場では、36年前から本格的な調査が続けられています。野外恐竜博物館は1億2千万年前の恐竜時代の地層が広がる地域のすぐ近くにあり、実際に発掘体験ができます。    
 
招かれたのは、地元の平泉寺小学校と三室小学校の児童58人。スタッフから「ここに丸いのあるでしょ、これは二枚貝の化石。貝とか植物の化石を叩いていると、運が良ければ恐竜の化石が出てくるかも」などと説明を受けたあと、化石発掘体験がスタートしました。
    
夢中で化石を探す子供たち。おっと!何か見つかったようです。スタッフによると「(児童に)貝の化石が欲しいと言われて…見たら貴重な化石があった。初日に、今年初めて出た貴重な化石」とのこと。研究資料となる化石を見つけた児童は登録証に名前を記入しました。これがのちに世紀の大発見となるかもしれません。
    
この化石を見つけた小学3年生は「貝の化石が欲しくて削っていたら偶然、これを見つけてびっくりした。亀の甲羅の化石らしい。うれしい!」と興奮していました。
  
さらに「魚のウロコの化石」も…次々と化石が見つかり、児童たちは発掘体験を通して恐竜時代のロマンを体感していました。
  
これまでに県の内外から30万人以上が体験した「野外恐竜博物館」は11年目。営業は18日から11月3日までの予定で、ゴールデンウィークの予約はすでにほぼ満員です。       
 
恐竜博物館のホームページから、約2カ月先まで予約可能となっています。

福井テレビ
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