東京・江東区で17日、「日本ホビーショー」が開幕。会場内では毛糸や生地売り場に人が殺到していた。ハンドメイド需要増の背景には「自分だけの推し活グッズ」が影響しているとみられる。さらに同日、千代田区の神田明神では不要なアクリル製グッズを集める「アクリル感謝祭」が行われ、限定キーホルダー目当てにこちらでも長い行列ができていた。

ハンドメイドに熱狂…約12万人が集結

東京・江東区にあるイベント会場「東京ビッグサイト」に、長蛇の列ができていた。

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記者リポート:
開場前ですが、既に多くの方がいて長い列ができています。

3日間で12万人が来場するという、このイベント。
多くの女性たちでものすごい熱気に包まれる中、開場時間の午前10時になると、来場者は猛ダッシュしてブースに向かって行った。彼女たちのお目当ては、毛糸や生地などのハンドメイドグッズだ。

イベント来場者:
小物が多いですけど、バッグや財布、ポーチとか。ここの店の生地を買って作りました。

17日から、東京ビッグサイトで開催される「日本ホビーショー」。

ブースでは編み物や刺繍が気軽に体験でき、新作のハンドメイドグッズなどが並んでいる。外国人の女性が夢中になっていたのは「つまみかんざし」だ。ピンセットを使う細かい作業に真剣な表情を浮かべている。

外国人来場者:
とてもかわいいわ!作り方を知るのが面白いし、とても楽しいの!

ハンドメイドグッズの人気には、アイドルやキャラクターなどを応援する推し活が関係している。

Snow Manのファン:
今日は、透明なポーチを作っています。家にあるアクリルスタンドを入れたいと思っています。Snow Manの宮舘涼太さんを入れたいです。

推しのぬいぐるみに着せる服やグッズを入れるバッグなど、来場者たちは世界にひとつだけの推しグッズを作っていた。

K-POP好きだという女性は、推しのキャラクターのぬいぐるみに着せる服やペンライトのカバーを自分で作ったという。

K-POPファン:
何年か前からずっと作っていてコンサートに持って行って、写真を一緒に撮った。自分の好きなキャラクターがもっとかわいくなるように。自分で作っていると楽しいので。

「厳選して持ってきた」アクリル回収で推し活循環を促進

一方、東京・千代田区にある神田明神ではアニメのキャラクターが描かれた大きなアクリルスタンドが運ばれていた。

記者リポート:
列ができているのですが、皆さん箱に何かを入れてますね。何を入れているのでしょうか。

17日に神田明神で行われたのは、その名も「アクリル感謝祭」だ。集まった人たちが箱に入れていたのは、推し活の定番アイテムであるアクリルスタンドやアクリルキーホルダーだ。不要になったアクリル製品を回収し、リサイクルするという取り組みだ。

参加者には、アニメの限定アクリルキーホルダーがプレゼントされる。そのため、多くのファンが駆けつけていた。

アニメファン:
グッズがいっぱいになってきたので、厳選して持ってきました。これでまた新しい商品になれば。

アクリルスタンドを手に神社で写真をパチリ!そこに推しがいる限り、ファンの推し活は続いていく。
(「イット!」4月17日放送より)

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