旬を迎えているサクランボ。農水省によると、東京都の卸売価格は前年より約4割安くなっている。消費者にとってはうれしい状況だが、サクランボ農家は、栽培資材や人件費などが上がる中での値下がりに危機感を抱いている。
今年は「味も良く色味も良い」
群馬・みなかみ町にある果樹園「みなかみフルーツランド モギトーレ」では、6月中旬から30分間食べ放題のサクランボ狩りがスタートした。赤くつやのあるサクランボがたくさん実っていて、平日の6日も多くの人が訪れていた。

2時間かけて来園したという家族は「朝ご飯抜きで来たのでめっちゃ食べます」「一番上のやつが一番おいしいらしくて頑張ってとってます」と、楽しむ様子と見せた。
人生初のサクランボ狩りだという女性は「クリームソーダが好きで、そこに入っているサクランボも好きで必ず食べるんですけど、そこもおいしいけど10倍おいしい」といい、手が止まらない。

モギトーレの関洋介農園長は、「味も良く色味も良い。今年は豊作の年なので、たくさんのお客さんにおいしいサクランボを食べていただければ」と、2026年のサクランボの出来に胸を張る。
需要と供給のバランス崩れ…農家に危機感
2026年は猛暑が続かなかったことから、良質なサクランボがいっぱい。農水省によると、東京都の6月中旬のサクランボの卸売価格は1kg当たり2285円で、3000円台だった2025年より約4割ほど安くなっている。

食べる側にとってはうれしい状況だが、サクランボ農家はこの状況を不安視している。
山形県のサクランボ農家「お天道農園」の安孫子陽平さんは「(収穫量は)平年並みくらいじゃないかというのは、自分含めていろんな農家で言ってます」と話す。

また、現在の状況については、「これまでは贈答品としての出荷が多いと思います。そこの販売量が減ったので、市場にあふれて需要と供給のバランスが崩れて、値段がすごく落ちた」と説明する。2025年と2024年の不作を受け、2026年は百貨店やふるさと納税からの注文数が減っているのだという。
栽培資材や人件費などが上がっている中での値下がりに、農家としての危機感を抱く安孫子さんは、やはり安定供給を目指すことが重要だと考える。

「売り場つくっても大丈夫だよねという状態にしないと消費は増えない。(消費が増えて)サクランボ全体の価格が今後上がっていってくれることが一番望ましい」
(「イット!」7月6日放送より)

