岡山市で3月に発生した大規模な山林火災について、緑の再生など復旧計画を策定する岡山県が4月17日から、現地調査を始めました。

山林火災の現場を訪れたのは岡山県と岡山市の職員20人。17日午後から5つの班に分かれて現場に49カ所ある渓流を上りながら調査しました。

(長尾龍希アナウンサー)
「山火事があった現場では、まだ焦げ臭いにおいが残っている。本来なら緑が生い茂る時期だが、今は地面の草木も黒く焼け焦げている」

職員らは大雨などで土砂災害の恐れがある場所がないかなどを確認していました。

(岡山県治山課 浅浦宏之総括参事)
「この渓流については多少の浸食があるものの安定した状況。早く山に木を戻して、従来の山の機能を回復したい。早期に工事を始めたい」

3月23日、岡山市南区を中心に発生した山林火災は約565ヘクタールを焼き、記録が残る中で、県内最大の被害となりました。岡山県の調査は岡山市や玉野市と協力しながらしばらく続く見込みで、来週からはドローンを使って落石の危険性を調べる他、今後「ウバメガシ」など耐火性のある樹木の植栽計画を立てるということです。

(岡山県治山課 浅浦宏之総括参事)
「今回の山火事についてもしっかり国の支援を受けながら、予算をもらって、しっかり対策したい」

県は、調査の結果をもとに2025年度中に復旧計画をまとめ、国の補助金を活用して治山事業を進めたいとしています。

岡山放送
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