兵庫県の斎藤知事は去年12月に県の部局からハラスメントの特別研修を受けるよう是正措置を受けたが、その研修の実施は、来月以降になるとの認識を示した。

弁護士で元大阪府知事の橋下徹さんは、是正措置や第三者委員会に認定されたことなどを受け入れない、こうした斎藤知事の一連の対応について、「権力者失格」だと批判した。

■是正は去年12月に出されるもおよそ4カ月間、特別研修は実施されず
斎藤知事のパワハラ疑惑などを巡り、県の元幹部から告発を受けた県の財務部は、是正措置として、知事を含む幹部職員を対象にハラスメントの特別研修を実施するよう、求めた。
この是正は去年12月に出されたが、16日までおよそ4カ月間、特別研修は実施されていない。斎藤知事は研修の実施は、来月以降になると説明した。
兵庫県・斎藤元彦知事:放置しているわけではない。年度内は議会対応も含めて多忙だったというところもありますし。
告発文を調査していた県の第三者委員会は、斎藤知事が業務中に職員を叱責した行為など10件を「パワハラ」と認定している。

■「斎藤さんは権力者失格だと思う、兵庫県議会は何やってんだ」と橋下氏
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:一貫して言っていますが、ここまで来たら次の段階は議会だと思うんですよ。第三者委員会の答えが出た、これに対して議会がもう1回(不信任)を突きつけて、解散するなら解散して、二元代表ですから。
そういう形で県民がもう1回両方を審判するような形で決着つけないと、このままだと『言ったけどやらない。やったけど言わない』とずるずる行っちゃう。けじめをつけるのは議会の行動かなと思います」。
また、橋下徹さんは斎藤知事の告発への対応について、権力者失格と述べたうえで、兵庫県議会は不信任決議を突き付けて勝負しないといけないと述べた。
橋下徹さん:県議会の方が、権力者、知事としての資質で一番重要なものは何なのかということがよく分かっていないんでしょうね。僕は斎藤さんは権力者失格だと思います。
それは一つに、もう告発者潰し。絶対あってはなりません。これは自分の疑惑を告発したものに関して、『誹謗中傷性が高い、これは告発じゃない』なんて言ったら、告発が成立しなくなるから。
第三者に判断を委ねる。第三者委員会は告発だと言ったんですよ。でも一切斎藤さんは受け付けない。第三者委員会はパワハラを認定、県庁組織も是正措置として研修を受けなさいって言ったことも一切受け付けない。権力者失格でしょ。
もう兵庫県議会、『何やってんだ』っちゅうんですよ。不信任決議突きつけて、議会解散で勝負しなきゃ。もう本当に兵庫県政ぐちゃぐちゃです。
斎藤知事、そして兵庫県議会には真摯な対応が求められるのではないか。
(関西テレビ「newsランナー」2025年4月15日放送)
