洗いやすさを追求した水筒が注目されている。蓋とパッキン一体型や底が開く構造で手入れが簡単になっており、複数持ち需要で折り畳みや取っ手付きなど、携帯性も進化した新モデルが続々登場している。SNSで話題となったカラフルな「真空クエンチャー」は、若者に人気で売り上げが約9倍になっているという。
底が開く!革新的な水筒が登場
新年度になって約2週間が経過した、職場や学校にマイ水筒を持っていく方が増えている。
節約になる一方で、洗うのは大変だ。

今、洗いやすさに注目した水筒が増えており、他にも売り上げが9倍に伸びているものまである。日常使いの水筒だからこそ、望むことはたくさんある。
街の皆さんからは、「口のところのパッキンのところが、ちょっと洗いづらい」「中の底の部分。あとフチの中、内側のとこに茶渋がついちゃうんですね。毎日洗ってても」という声が聞かれた。

一番多かったのは、洗いづらさ問題だ。しかし、その洗いづらさを解消してくれる水筒が続々発売されている。
「ステンレスマグ(480ml・3680円)」は、ふたとパッキンが一体型になっている。これまでは、部品を分解してひとつずつ洗う手間があったが、こちらは本体と蓋の2つだけなので洗うのが楽に済む。
続いて、「そこまで洗えるボトル(800ml・2728円)」は、洗いやすさが進化した水筒で、底が開けられるようになっている。底が洗えない、茶渋が溜まるといったストレスはもちろんなく、しっかり直接洗う事が出来る。
さらに底が開いている事で通気性も良く、立てかけておくだけで乾かしやすいという面もある。

水筒は、進化し続けている。約600種類の水筒を扱っているハンズ新宿店の売り上げは、この2年間、右肩上がりを続けており、2025年も既に2024年の1.4倍の売り上げになっている。
売り上げが右肩上がりな理由だが、今水筒は「1人複数持ち時代」に突入している。
街の声:
めちゃくちゃたくさん持ってます。家には10個ぐらいあって、絶対に外で飲み物買いたくないので外出時間が長い時は、コーヒーの小さいやつとお茶用とか2個持ってます。
街の声:
(水筒を)毎日持っています。家に7つぐらいあって、お水用、お茶用、日本酒用、ワイン用って分けてるんです。冷たいものを冷たいうちに、温かいものを温かいうちに飲めるから。

出掛ける際など、何本もの水筒を飲み物によって使い分けするという方が非常に多かった。
こういった事から最新の水筒はどんなシーンでも持ち運び安くなるよう、取っ手が付いたものも多くなっている。
持ち運びの良さでいうと、「シリコンウォーターバッグ(3300円)」は、飲み終わった後に折り畳める。かなりコンパクトになるので、出掛ける際にいくつ持っていっても、帰るときにはかさばらず、カバンに入れられて便利だ。
SNS発・真空クエンチャーが売上急増
ここまで機能が進化した水筒などを紹介してきたが、実は今一番売れている水筒は別にある。

ハンズ広報部・本田浩一さん:
こちらのスタンレーの「真空クエンチャー」という商品です。カラーバリエーションがすごく豊富になっていて、海外から火がついたんですが、SNSで話題になって非常に人気に火がついて、今国内でもものすごく売れています。
ストローが刺さっており、マグカップのような持ち手の付いた水筒だ。
「H2.0真空スリムクエンチャー(880ml)」は、一般的な水筒の2倍ほどの6490円だが、見た目の可愛らしさから若者を中心に人気が高まり、2024年の売り上げは、前年比の約9倍に増えている。
竹俣紅キャスター:
これだけカラーバリエーションがありますが、お洋服に合わせて水筒もコーディネートの一部になっているんです。
このタイプの水筒が、定番になる日も来るかもしれない。
(「イット!」4月11日放送より)