コメの価格高騰が続く中、大手スーパーがアメリカ産米と国産米のブレンド米の販売を開始した。新たな選択肢として登場したブレンド米。米どころ新潟で消費者に受け入れられるのか、取材した。
“ブレンド米”登場!県産米より1000円ほど安く
農水省によると、スーパーで販売されるコメは13週連続の値上がりに。備蓄米を放出した効果は表われていない。
そこで、江藤農水相は「この夏の端境期まで切れ目なく政府備蓄米が供給されるよう、夏まで毎月、政府備蓄米の売り渡しを実施する」と7月まで毎月、備蓄米を放出することを明らかにした。

こうした中、新たな選択肢として登場したのは、アメリカ産と国産のブレンド米だ。新潟市西区の大手スーパーでは、特設コーナーを設けてアピールしていた。
アメリカカリフォルニア産のジャポニカ米を8割、国産米を2割配合したブレンド米『二穂の匠』。日本人の好みに合わせ、ブレンドの比率を調整したという。

イオンリテール北関東・新潟カンパニーの山城篤司広報マネージャーは「ブレンドするアメリカのカリフォルニア米は中粒種、そして日本でも馴染みのあるコメをブレンドしているので非常に食べやすく、違和感がないと思う」と話す。
また、ブレンド米の袋の裏面には、ご飯のおいしい炊き方の手順が丁寧に書かれていて、1合あたり小さじ1から2杯分、水を多くすることが推奨されていた。
販売価格は、お客が手に取りやすい価格帯を目指し、4kgで税込み3000円だ。県産米の価格に比べ、1000円ほど安くなっていた。
ブレンド米は“米どころ新潟”で受け入れられる?
コメの価格高騰が続く中、米どころ新潟でブレンド米は受け入れられるのか…買い物客は「外国産だろうが、日本産だろうが、食べてみて自分にとっておいしいか、おいしくないかで判断する。選択しとしてはありだと思う」「我々ここに住んでいる者は、新潟米の良いものに慣れているので、味の面でどういう評価になるか」などの声が聞かれた。

ブレンド米をさっそく購入した人は「そろそろコメを買わなくてはならないから一度食べてみようかなと思った。価格は安い」と話す。
一方、店側は「従来の国産品だけで回していくよりは、アイテム点・品数が増えていく、より安定して品揃えをできることになると思う」と、価格の抑制以上に安定供給とお客の選択肢を増やすことを重視しているという。
ブレンド米『二穂の匠』はイオン、イオンスタイルの県内30店舗で販売される。
(NST新潟総合テレビ)