明治安田J1リーグ、9位のファジアーノ岡山は4月6日、ホームで16位のFC東京と対戦しました。OHKの中継で解説を務めた武田修宏さん(57)と試合を振り返るとともに、今後のポイントについて聞きました。
前節、アウェーでの悔しい敗戦から中3日で迎えた首都クラブ・FC東京との一戦。OHKの中継では、元日本代表の武田修宏さんが解説を務めました。
ファジアーノは、前半、風下に立った影響もあり、相手に押し込まれる展開となりますが、無失点試合数、リーグ1位タイの鉄壁の守備で守り切り、0対0で折り返します。
エンドが変わって風上に立ったファジアーノは後半2分、藤田息吹から、木村太哉につなぎ、最後は松本昌也(30)。鮮やかな連携で先制したかに思われましたが、J1で導入されているVAR(ビデオアシスタントレフェリー)によりオフサイドと判定され、ゴールは認められず。0対0で試合、続行となります。
嫌な流れを払拭したのは、後半16分でした。
(実況:岸下恵介アナウンサー)
「田部井のシュート!直接決まりました」
(解説:武田修宏さん)
「お~!素晴らしい!」
(岸下恵介アナウンサー)
「田部井涼、J1初ゴール!正真正銘のファジアーノ岡山、先制点!」
(武田修宏さん)
「素晴らしいシュートですよ!浮いたボールを胸トラップして、思い切り蹴っているんじゃないんですよね、軽く当てにいっているんですよね。それでしっかりとミートしてボールが落ちていきましたね」
武田さん絶賛の田部井涼(25)のスーパーゴールで先制したファジアーノはこの1点を守り切り、1対0で2試合ぶりの勝ち点3。ホームでは、2024シーズンから11試合連続で無敗とし、2025シーズン最多の1万5073人が訪れたスタジアムを沸かせました。
(ファジアーノ岡山 木山隆之監督(53))
「1万5000人以上の方に来ていただいて本当に後押しをしていただきました。選手たちもそれにしっかり応えたと思います」
(ファジアーノ岡山 14 MF 田部井涼選手)
「勝利につながるゴールを決めたことはうれしいですけど、この先もゴールだけじゃなくて、アシストもそうですけど、チームの勝利に貢献できるようなプレーっていうのをもっと増やしていきたいなと思っています」
(岸下恵介アナウンサー)
「ファジアーノ岡山の2025シーズンのキーポイントを武田さんに挙げていただきます」
(武田修宏さん)
「こちらですね、選手層。シーズン、1年間長いので、その中で必ずケガ人だったり、これからの猛暑、夏の時季とかですね、そういった体調が万全じゃない選手が出た時にやはり、きょう(6日の試合)もそうですけど、ベンチにいる選手がしっかりと誰が出ても良いように、結果を出せるっていう、そういった“11人だけじゃなくてそれ以外の選手の実力”っていうのは、絶対に1年間の長いシーズンは大事になるので、「選手層」っていうのはすごく大事になるかなと思います」
(岸下恵介アナウンサー)
「選手層も挙げていただきましたが、きょう(6日)のスタジアムの盛り上がりもすごかったですね」
(武田修宏さん)
「いや~すごいですね。ホームは声援、力になりますから、この雰囲気であればね、連勝が続くんじゃないですか」
ファジアーノの次の試合は4月12日、アウェーでサンフレッチェ広島との中国ダービーに臨みます。
(ファジアーノ岡山 木山隆之監督)
「今の広島は本当に強い。試合を見ていても強いとしか感じないので、そのチームにどれだけ自分たちがアウェーで向かっていけるか、チャレンジしたいと思います」