「フェンシングは世界を狙えるスポーツだなと思った」

宇都宮玲奈選手:
「(小学生の時)もともとバスケをしていて、ジュニアアスリートでフェンシングの高評価を受けて、やってみたら楽しかったので始めました」

3月まで愛媛県松山市の城西中学校に通っていた宇都宮玲奈選手。ジュニアアスリートを育成する県のプログラムでフェンシングの適性を見い出された。

宇都宮玲奈選手:
「フェンシングは世界を狙えるスポーツだなと思った」

愛媛県のプログラムでフェンシングの適性を見出される
愛媛県のプログラムでフェンシングの適性を見出される
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愛媛フェンシングクラブ佐々木聖コーチ「間違いなく日の丸をつける」

宇都宮選手の適性、それは下半身の強さから生まれる瞬発力にある。

愛媛フェンシングクラブ・佐々木聖コーチ:
「初めてみた時にこの選手は間違いなく日の丸をつける、世代のトップになる素質があると、使命感に駆られたというか」

強い脚力から生み出すその瞬発力。攻めるのが宇都宮選手。

世代のトップになる素質がある
世代のトップになる素質がある

春から拠点を東京に移し技術を磨く

間合いを詰めて、手の剣を振り払って斬る。
一瞬で、相手の懐に飛び込んでいく。

宇都宮玲奈選手:
「私が専門としているサーブルはほかの2種目と違って斬るという動作があるんです。よりダイナミックでスピード感があって、一瞬の攻防で勝敗が決まるところが魅力だと思います」

その才能が花開き、小学6年生から本格的に競技を始めてわずか1カ月。日本フェンシング協会が実施する14歳以下の育成指定選手の選考会に見事合格。

これまで、日本のトップアスリート専用の練習施設、ナショナルトレーニングセンターの合宿に参加するなど才能をさらに磨いてきた。

今年1月、オリンピックなど世界で活躍するアスリートの育成を目指すエリートアカデミーに見事合格。この春から、そのアカデミーで技術を磨くため東京に拠点を移していく。

小6-5月U14育成指定選手&NTC合宿の模様
小6-5月U14育成指定選手&NTC合宿の模様

アカデミーへの挑戦は大きな決断

この決断には迷いもあった。今年度のフェンシングのエリートアカデミー生の募集は、宇都宮選手が対象の「中学生女子のサーブル」のみで高校卒業まで地元での競技生活を思い描いていた彼女にとって、アカデミーへの挑戦は大きな決断。

宇都宮玲奈選手:
「中学2年ということもあって(最初は)あまり行く気はなかったんですけど」

そんな時、宇都宮選手の背中を押したのは、愛媛のジュニアアスリート生が大切にしている言葉があった。

「挑戦なくしてチャンスなし」

「挑戦なくしてチャンスなし」
「挑戦なくしてチャンスなし」

全国中学生フェンシング大会で優勝&アンダー17の日本代表に選ばれる

宇都宮玲奈選手:
「家族とか友達と離れて東京で寮生活をするのに寂しい気持ちとか不安などはいっぱいあったんですけど、新しい環境で夢に向かっての一歩を踏み出せるので(いい機会だなと思いました)今年の目標は全国中学生フェンシング大会で優勝すること、アンダー17の日本代表に選ばれることです。将来の夢はオリンピックに出場してメダルをとることです」

愛媛から世界へ「挑戦」。新たな環境で、夢へと向かい大きな一歩を踏み出していく。

愛媛から世界へ「挑戦」
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テレビ愛媛
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