4月6日(日)、大阪杯が阪神競馬場で行われる。
芝2000mを舞台に行われる大阪杯は、2017年にGⅠへ昇格し春の中距離王決定戦へと変わった。
2025 年はジャスティンパレス、ステレンボッシュ、ソールオリエンス、べラジオオペラのGⅠ馬4頭が集結し、中距離王のタイトル獲得を目指す。一方で、2021年レイパパレ、2022年ポタジェ、2023年ジャックドール、2024年ベラジオオペラと、目下4年連続でGⅠ未勝利馬が大阪杯を制している。2025 年もこの流れが続くか、あるいはGⅠ馬が制するのかにも注目だ。
史上初の連覇へ ベラジオオペラ

2024年の王者ベラジオオペラ(牡5)が、2025年はここから始動する。
大阪杯2勝はサンライズペガサス(2002年・2005年)が達成しているが、連覇は未だになく、史上初の快挙をかけての参戦となる。鞍上は8戦連続でコンビを組む横山和生騎手(32)。今回のレースにかける思いを語った。

――2024年の天皇賞(秋)と有馬記念の振り返り
天皇賞(秋)は状態が整いきれていない中でのレースでしたが、底力は確認できましたし、有馬記念も距離の不安はありましたが、最後まで食らいついてくれて、本当に力の再確認ができました。
――調教の振り返り
先週、「ベラジオオペラだったらもう少し動けそうなんだけどな」という話を先生から聞いて、今日乗せてもらいましたが、多少気になるところはありますが、十分動ける体勢にはなってきていると思います。
――レースへの意気込み
5歳シーズン初戦となりますが、ここからベラジオオペラと一緒に良い舞台へ、良い内容・結果で応えていけたらなと思っているので、応援よろしくお願いいたします。
国枝厩舎から有力馬2頭参戦
2026年に定年を迎え、ついにラストイヤーを迎えるJRA・GⅠ22勝の国枝栄調教師(69)は、ステレンボッシュ(牝4)とシックスペンス(牡4)を送り出す。強力4歳の2頭は、名伯楽にビックタイトルを届けられるだろうか。

まずは、ステレンボッシュ(牝4)。
2024年の桜花賞でGⅠ初制覇を飾ったが、その年のオークスは2着、秋華賞3着と牝馬3冠達成には至らなかった。
しかし、これまで1着3回、2着3回、3着2回とデビューしてから8戦すべて馬券圏内を外していない。初の海外遠征となった前走の香港ヴァーズは、唯一の牝馬ながら3着に入り、その実力を証明した。
鞍上は、その香港ヴァーズに引き続き、先週の高松宮記念でサトノレーヴを勝利に導いたJ.モレイラ騎手(41)。短期免許で来日してから2週連続でGⅠ制覇なるかにも注目だ。

――前走について
競馬の中身は良いパフォーマンスだったと思いますが、レースの展開が良くなく終わってしまった。香港ヴァーズ時の能力がまだキープできていて大阪杯で発揮できれば、いい勝負になると思いますし、騎乗するのが楽しみです。
――レースへの意気込み
日本の競馬ファンは素晴らしいです。毎回騎乗するときに、みなさんの声援が聞こえると心地が良いです。大阪杯も良いレースになると思うので、楽しんでほしいです。

そして、もう1頭は、2025年3月に21年ぶりにコースレコードを更新し中山記念を制したシックスペンス(牡4)。
2024年の日本ダービーでは、GⅠ初挑戦で9着に敗れたが、その後の毎日王冠と中山記念(ともにGⅡ)を連勝し、6戦5勝という成績で大阪杯に挑戦する。
父のキズナはGⅠ昇格前の大阪杯を2014年に勝利しており、シックスペンスには同レース父子制覇がかかる。

――前走について
休み明けで調整もまだまだでしたが、レースでは、しまいでしっかり捉えてくれて能力があるところを見せてくれてよかったかなと思っています。
――最終追い切りについて
横山武史ジョッキーに乗ってもらって、天気も悪かったですが、楽々と動いてくれて状態はいいのではないかと思っています。
GⅠ初制覇へ ロードデルレイ

前走の1月日経新春杯・GⅡで重賞初勝利を飾ったロードデルレイ(牡5)。
今回GⅠ初挑戦となるが、これまでの成績をみてみると、芝2000mで5戦3勝、2着2回と大阪杯と同じ距離を得意とする。鞍上は西村淳也騎手(25)。前走の圧倒的な走りをGⅠ舞台でも発揮できるだろうか。
“金鯱賞組”が好成績を残す可能性大
最後に、データに基づき大阪杯を分析していきたい。
GⅠに昇格した2017年以降、前走で金鯱賞・GⅡに出走した馬が3勝、2着2回、3着1回という結果を残している。今回この条件を満たすのは、ホウオウビスケッツ(牡5)、デシエルト(牡6)、ラヴェル(牝5)の3頭。2025年の金鯱賞組も好成績を挙げることができるか注目だ。
第69回 大阪杯(GI)阪神競馬場・芝2000m
1枠1番 ボルドグフーシュ(牡6・吉田隼人)
2枠2番 ホウオウビスケッツ(牡5・岩田康誠)
2枠3番 ラヴェル(牝5・北村友一)
3枠4番 ソールオリエンス(牡5・松山弘平)
3枠5番 ベラジオオペラ(牡5・横山和生)
4枠6番 ジャスティンパレス(牡6・鮫島克駿)
4枠7番 ヨーホーレイク(牡7・ 岩田望来)
5枠8番 カラテ(牡9・和田竜二)
5枠9番 コスモキュランダ(牡4・丹内祐次)
6枠10番 シックスペンス(牡4・横山武史)
6枠11番 デシエルト(牡6・池添謙一)
7枠12番 ステレンボッシュ(牝4・J.モレイラ)
7枠13番 ロードデルレイ(牡5・西村淳也)
8枠14番 エコロヴァルツ(牡4・M.デムーロ)
8枠15番 アルナシーム(牡6・横山典弘)
中距離界のオールスターレースを制するのは果たして?
大阪杯は、4月6日(日)15時40分に発走する。
みんなのKEIBA 大阪杯・GⅠ
4月6日(日)15時から生放送
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