新年度を迎えて、さまざまなことが変わる。

値上げに制度の見直し、私たちの暮らしにどのような影響があるのだろうか?

“4月から変わるもの” いろいろ

「7個入りのティッシュペーパーを4つ、しばらく買わなくてもすむように。父がアレルギーで、よく鼻をかむので」(買い物客)

札幌市北区のホームセンター「ジョイフル エーケー 屯田店」。

3月にはトイレットペーパーやティッシュペーパーなどを、大量に買う人の姿が見られた。

ホームセンター「ジョイフル エーケー 屯田店」
ホームセンター「ジョイフル エーケー 屯田店」
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「4~5月にかけて10%くらい価格が上がると大手メーカーが発表しています。4月8日までは価格を変えずに提供します。なるべく早く購入するのが良いと思います」(ジョイフル エーケー 屯田店 新酒 英暁 副店長)

値上げは紙製品ばかりではない。

2025年1~3月には2024年の同じ時期を上回る、あわせて5000品目以上の食料品の値上げが続いた。

ジョイフル エーケー 屯田店 新酒 英暁 副店長
ジョイフル エーケー 屯田店 新酒 英暁 副店長

さらに、4月も値上げが予定されるのは4170品目。

食用油やハムなどの加工食品や調味料に加え、こんなものも。

4月に値上げ予定の4170品目
4月に値上げ予定の4170品目

「ビールや酎ハイなど缶に入っている酒類が値上げになります。4月から3~10%の値上げと聞いています。4月に入ってから随時、価格に転嫁されます。花見のころには値上がりしている可能性があると思います」(新酒副店長)

ビールや酎ハイなど缶に入っている酒類が値上げ
ビールや酎ハイなど缶に入っている酒類が値上げ

“帯状疱疹”ワクチン接種 費用の一部を行政負担へ

変わるのは価格だけではない。

「帯状疱疹」への対応も変わる。

80歳までに3人に1人が経験すると言われ、50歳以上の人などはワクチン接種の対象だ。

「水疱瘡ウイルスが原因。帯状に発疹が出てきて神経を同時に侵すので、神経痛と皮膚炎を同時に起こす病気」(桑園オリーブ皮膚科クリニック 米田 明弘 院長)

桑園オリーブ皮膚科クリニック 米田 明弘 院長
桑園オリーブ皮膚科クリニック 米田 明弘 院長

これまではワクチン接種の費用は原則、自己負担だった。

それが2025年度から65歳以上の高齢者を対象に、費用の一部を行政が負担するようになった。

ワクチンには接種条件や効果などが異なる「生ワクチン」と「組み換えワクチン」の2種類がある。

これまでの接種費用は「生ワクチン」が8千円~9千円程。

2度の接種が必要になる「組み換えワクチン」の場合は、合計で約4万円の費用が必要だった。

それが札幌市の場合は「生ワクチン」が4500円に、「組み換えワクチン」は2回の合計で 21600円と約半額になる。

今年度の接種対象者は、2025年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳を迎える人と101歳以上の人だ。

「年齢が高い方が重症化しやすいこともあり、高齢者ほど重症化するというリスクを抑えるためワクチンを接種する」(米田院長)

医療機関によっては費用の変更にまだ対応していないところもあるため、確認が必要だ。

65歳を迎える人などは一部費用が行政負担
65歳を迎える人などは一部費用が行政負担
北海道文化放送
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